※この記事は2021年4月26日時点の情報を元に作成しています。
世田谷区内は認可保育園が205施設(2021年4月26日現在)あり、保育士求人の多いエリアです。
都心へのアクセスの良さや住環境の良さから都内屈指の人気を誇る世田谷区ですが、下北沢や三軒茶屋、二子玉川や成城など高級住宅街も多く家賃相場が高いエリアでもあります。
今回はそんな世田谷区で働く保育士の強い見方になる家賃補助制度(借上社宅制度)について、その概要から注意点、家賃補助制度を利用できる求人の探し方までご紹介していきます。
目次
世田谷区における借上社宅制度の概要
世田谷区は、以前都内でも特に待機児童が多かったエリアでした。
そこで保育士人材確保事業の一環として、2015年4月から都内で最初に借上社宅制度(正式名称:世田谷区保育士等宿舎借上げ支援事業)を開始しました。
ここではそんな世田谷区の借上社宅制度について、補助金額や受給条件など詳しい概要をご紹介します。
世田谷区の借上社宅制度の補助金額について
世田谷区の借上社宅制度では、月額82,000円を上限に補助を受けることができます。
23区内には港区や千代田区など、区独自の補助金を上乗せしている自治体もありますが、世田谷区については基準額の82,000円の支給となっています。
1位 千代田区 最大13万円
2位 港区 最大11.3万円
3位目黒区 最大9.2万円
世田谷区で借上社宅制度を受ける条件とは?
世田谷区の借上げ社宅制度の補助条件は、対象の施設や就業時間など様々な項目で細かく規定されています。
ここではそれぞれの補助条件を確認しながら、あなたが対象となるのかを確認していきましょう。
補助の対象者(職種)
世田谷区の補助対象者は常勤保育従事職員として、保育士、看護師、施設長、保育補助者、調理員、栄養士が対象となっています。
保育園に勤めている場合で事務員や用務員、園バスの運転手等は補助の対象にはなりません。
補助の対象施設
世田谷区の補助対象施設は、以下の通りです。
- 認可保育所
- 認定こども園
- 国が定める待機児童解消加速化プランによる認可外保育施設
- 認証保育所
- 家庭的保育事業
- 小規模保育事業
- 事業所内保育事業
- 居宅訪問型保育事業(世田谷区長が認可したもの)
- 保育室
- 保育ママ
- 病児・病後児保育事業
- 一時預かり事業(単独施設のみ)
コンサルタント
補助の対象となる諸条件
世田谷区では、対象の職種や施設形態以外にも細かな条件があります。
見落としがちな条件ですので、しっかり確認しましょう。
- 1日6時間以上かつ月20日以上の勤務をしていること
- 勤務する保育園を運営する法人の役員ではないこと
- 保育園を運営する法人が借上げた宿舎に入居していること
- 平成27年2月以降、保育園を運営する法人の宿舎に居住したことがないこと
- 保育園を運営する法人の宿舎を正当な理由なく転居したことがないこと
- 補助対象者、及び同居者が住宅手当等の支給を受けていないこと
コンサルタント
世田谷区の借上社宅制度でよくある疑問Q&A
先述した借上社宅の諸条件以外にも、世田谷区で借上社宅制度を利用するには細かなルールがいくつかあります。
ここでは、特にご質問が多い内容をQ&A形式でご紹介します。
敷金や仲介手数料は補助される?
敷金や仲介手数料、保証金の支払いは補助の対象となりません。
補助の対象は、賃料や共益費(管理費)、礼金、更新料になります。
同居・同棲でも利用できる?
世田谷区の借上社宅制度では、同居や同棲については特に制限がありません。
しかし、実際に制度を運用する法人では同居や同棲では利用ができないケースもありますので注意が必要です。
産休や育休の場合はどうなる?
世田谷区では産休・育休や病気での休職の場合でも、保育園を運営する法人との雇用が続いている限り補助の対象となります。
世田谷区の借上社宅制度はいつまで?期限は?
保育士の借上社宅制度は、ここ数年制度終了の噂を聞くことが増えてきました。
世田谷区の借上社宅制度は当初2021年3月までを期限として終了予定の制度予定でしたが、更新され2021年4月現在も継続しています。
世田谷区以外の自治体でも、借上社宅制度を終了した自治体は現在のところありませんが制度変更の噂や制度を運用する法人の規則が変わることも多くあります。
このページでは、常に情報をキャッチアップし更新しますので定期的に確認してみてください。
世田谷区の家賃相場や生活環境
世田谷区に対してあなたはどんなイメージを持っていますか?
保育士
ここでは世田谷区の家賃相場や生活環境を通じて、実際に生活をする際の具体的なイメージをつけていきましょう。
家賃相場は意外と低い
世田谷区は、下北沢や三軒茶屋、二子玉川や成城のイメージから家賃の高いイメージをお持ちの方が多くいらっしゃると思います。
しかし、家賃相場自体はワンルームで7万円程度と意外と安く他のエリアと比較してもそこまで高額ではありません。
実際に東京都内の家賃相場をSUUMOで確認をしてみると23区内ではちょうど平均程度の家賃相場です。(2021年4月29日確認時点、ワンルームの家賃相場)
もちろん家賃の高額なエリアもありますが、例えば桜上水駅や喜多見駅などのエリアでは学生が住んでいることも多く、商店街があったりと下町的な雰囲気だったりします。
1位 中央区 平均8.2万円
2位 品川区 平均7.8万円
2位 渋谷区 平均7.8万円
※全てワンルームの家賃相場
引用:https://suumo.jp/chintai/soba/tokyo/(SUUMO)
施設が多く生活環境が整っている
世田谷区は生活環境がよく住みやすいエリアとして知られています。
ここでは、世田谷区の生活環境の中でも特に気になる部分についてご紹介します。
世田谷区は治安の良い地域
世田谷区は、都内でも有数の治安の良いエリアです。
人口が都内で最も多いエリアなので犯罪発生件数自体は多いですが、犯罪発生率(人口に対しての犯罪件数)は低く、特に住宅街のエリアは落ち着いています。
また駅前は商店街なども多く、夜も明るいので一人暮らしの女性でも安心して暮らせる地域です。
世田谷区の食品スーパーは23区で2番目の多い!
世田谷区は、食品スーパーの数が多く暮らしやすい地域です。
平成30年のデータでは、世田谷区は23区内で大田区に次いで2番目に食品スーパーの多いエリアとされています。
夜遅くまでやっている店舗も多く、仕事終わりに立ち寄ることもできるため一人暮らしでも買い出しに困ることはありません。
大きな公園が多く緑が豊かなエリア
世田谷区は、砧公園や世田谷公園、駒沢オリンピック公園など大きな公園が多く、都心に近いエリアでありながら緑豊かな自然を近くに感じられるエリアです。
また、多摩川周辺も多くの自然がありお子様のいるご家庭にもおすすめできます。
道路は狭いところが多く車は不便
世田谷区でネックなところは、住宅街では狭い道路が多い点です。
徒歩で歩いている分にはさほど気にならないかと思いますが、一通なども多い為お車を運転される際は注意が必要です。
借上社宅以外にも!世田谷区の主な取り組み
世田谷区では、借上社宅以外にも保育士確保の為の様々な取り組みをしています。
ここでは、特に代表的な2つの取り組みについてご紹介します。
職員配置が多い!世田谷区独自の配置基準
世田谷区では「世田谷区保育の質ガイドライン」として国が定める認可保育園の職員配置基準に追加して独自の基準を採用しています。
②0歳児保育実施園においては、保健師(看護師)1人の配置及び調理員の1人上乗せ配置 ③面積基準 : 0歳児保育室 1人当たり5㎡以上(国基準 3.3㎡)
引用:
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kodomo/003/009/d00138520_d/fil/setagayakuhoikunoshitsuga.pdf(世田谷区保育の質ガイドライン)
世田谷区はこの独自の配置基準に基づき保育環境を整備した保育園に対して運営費の上乗せをしている為、多くの保育園で国の配置基準より多くの保育士が配置されています。
世田谷区独自の処遇改善助成金
世田谷区では、独自の処遇改善手当として月額10,000円が支給されます。
支給対象は以下の通りです。
- 保育士、看護師又は保健師であること
- 1日6時間以上、月20日以上勤務する職員であること
コンサルタント
世田谷区で家賃補助・借上社宅の求人を探すなら
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ベスト保育では、保育園ごとに借上社宅の利用条件や家賃補助の金額などを詳細に確認することができます。
世田谷区の制度をお得に利用しよう!
世田谷区は、住環境がよく一人暮らしでも安心して暮らせるエリアです。
また保育園数も多くあり、保育士が働きやすい環境の整備も積極的に行っていて働く上でもおすすめの地域です。
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