【4歳児・11月】月案の書き方&文例を紹介!ねらいや環境構成、援助、食育など

【4歳児・11月】月案の書き方&文例を紹介!ねらいや環境構成、援助、食育など

4歳児クラスの11月の月案を考えるポイントや参考にできる文例をまとめました。

文例は、ねらい、内容、環境構成および援助や配慮、家庭との連携、健康・安全・食育、保育士等の連携、反省・自己評価の7つの項目に分けて紹介します。

「どんなことを書けば良いかわからない」「文章が思いつかない」など月案作成で悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。

4歳児・11月の月案を考えるポイント

日に日に秋が深まってくる11月には、身近な自然に親しみながら活動的に過ごしている子どもたちの姿が見られることでしょう。

4歳児クラスでも戸外に出て落ち葉やどんぐりを探したり、気の合う友達を誘い合って遊んでいる姿が見られる頃かもしれません。

友達と協力して遊びを進める楽しさや、ルールを守りながら遊ぶ面白さを感じられるような活動を計画していきたいですね。

また、この時期には作品展を行う園もあるかもしれません。

子どもたち一人ひとりの発想を大切しながら製作を行い、完成したものをみんなに見てもらうことで自信や達成感に繋げていけると良いですね。

冬に向けて寒くなっていきますが、なるべく動きやすい薄着を心掛け、体を十分に動かして元気に過ごしていきましょう。

コンサルタント

11月の4歳児クラスの特徴を捉え、月案を作成していきましょう。

前月の子どもの姿

  • 自分の思いと友達の思いとの衝突や葛藤からトラブルになることもあるが、友達の発言や行動に興味を持ち、一緒に遊ぼうとする姿が増えてきた。
  • 泥団子や落ち葉、木の実を用いてお店屋さんごっこをすることを楽しんでいた。
  • 保育室に飾っている栗や松ぼっくりを見て、大きさや形を比べたりして保育士や友達と話していた。

【4歳児・11月】ねらいの文例

4歳児クラスの11月のねらいの文例を養護と教育に分けて紹介します。

【4歳児・11月】養護の文例

  • 季節の変化に応じて快適な環境を整え、健康に過ごせるようにする。
  • 身の回りのことを自ら進んで行い、意欲的に生活しようとする。

【4歳児・11月】教育の文例

  • 友達とイメージを共有したり思いを出し合ったりしながら遊びを進めることを楽しむ。
  • 身近な秋の自然に触れ、遊びに取り入れながら興味関心を広げる。

【4歳児・11月】活動内容の文例

4歳児クラスの11月の活動内容の文例を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。

【4歳児・11月】生活の文例

生命の保持

  • 衛生意識を持ち、咳やくしゃみをするときは手で覆うようにする。
  • 着替えや食事の準備、片付けなど身の回りのことを自分からしようとする。

情緒の安定

  • 当番活動を進んで行い、自信を持って生活を送る。
  • 保育士や友達との安定した関係の中で安心して自分を発揮する。

【4歳児・11月】遊びの文例

健康

  • 気温や活動量に応じて衣服を調節しようとする。
  • 戸外で元気に体を動かして様々な遊びをすることを楽しむ。

人間関係

  • ルールや決まりを理解して集団遊びを楽しむ。
  • 相手の気持ちを考えて話したり、思いやりをもって接しようとする。

環境

  • 日差しの変化や風の冷たさに興味を持ち、季節の移り変わりを全身で感じる。
  • 秋の自然物をごっこ遊びに取り入れたり、色や大きさ、重さを比べたりして遊ぶ。

言葉

  • 自分の思いやイメージしたことを友達に分かりやすく話そうとする。
  • 保育士や友達に親しみを持って挨拶し、会話することを楽しむ。

表現

  • 友達と一緒に楽器に触れ、様々な音色を楽しんだり音の違いに気付いたりする。
  • 様々な素材や用具、技法を用いながら自分のイメージするものを表現する楽しさを味わう。

【4歳児・11月】環境構成および援助と配慮の文例

4歳児クラスの11月の環境構成および援助と配慮を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。

【4歳児・11月】生活の文例

生命の保持

  • 咳やくしゃみをする時のマナーや手洗いうがいの大切さを繰り返し伝え、衛生意識を高めていく。
  • 子どもが率先して動けるよう、一日の流れや次に行う活動を前もって知らせておく。

情緒の安定

  • 当番の仕事をした際には十分に感謝の気持ちを伝えることで、役に立つ喜びを感じられるようにする。
  • 様々な思いや考えを温かく受け止め、共感することで安心して自分を表現できるようにする。

【4歳児・11月】遊びの文例

健康

  • 汗をかいても遊びに夢中で衣服の調節を忘れてしまう子どももいるので、様子を見て声をかけるようにする。
  • 保育士も遊びに加わって言葉をかけたり、子どもの考えを取り入れながら遊びを展開していくことで伸び伸びと楽しめるようにしていく。

人間関係

  • 遊びの中で、子どもの提案を取り入れたり一緒にルールを考えたりしながら集団遊びを楽しめるようにする。
  • 友達同士でトラブルになった時は、相手の気持ちを考えられるような言葉を投げかけることで思いやる心を持てるようにしていく。

環境

  • 木の葉の色の変化や風の冷たさなどに気付けるよう声をかけたり、子どもの発見や興味に寄り添いながら応えたり一緒に調べたりする。
  • 戸外で集めた自然物を飾ることのできるコーナーを保育室に用意しておく。

言葉

  • 相手が分かりやすい伝え方や言葉の選び方を遊びや生活の様々な場面に合わせて知らせていく。
  • 保育士が元気に明るく挨拶する姿を見せることで、自ら進んで挨拶をしようとする意欲を引き出していく。

表現

  • 扱いやすく、音を楽しみたくなるような楽器を何種類か用意しておく。
  • イメージした物を作ることができるよう、様々な大きさや形の素材や容器を用意しておく。

【4歳児・11月】家庭との連携の文例

家庭との連携の文例を紹介します。

  • 薄着で過ごす大切さや手洗いうがいの必要性を伝え、健康に気を付けて過ごしてもらう。
  • 作品展に向けての子どもたちの取り組みの様子を連絡帳や口頭で伝え、楽しみにしてもらえるようにする。
  • 朝のマラソンが始まるので、体調に変化があれば登園時に伝えてもらう。

【4歳児・11月】健康・安全・食育の文例

健康・安全・食育の文例を紹介します。

  • 感染症が流行り出す時期なので、体調の把握と感染症の予防に努める。
  • 暖房や加湿器の点検を行い、安全に使えるよう準備しておく。
  • 食器を正しい位置に置いて食べられるよう、置き方がわかるポスターを貼っておく。

【4歳児・11月】保育士等の連携の文例

保育士等の連携の文例を紹介します。

  • 散歩や遠足の際には、安全に注意しながら見守り、交通ルールを伝えていく。
  • 子どもの様子や発達に合わせ、一人ひとりに共通した関わりができるように話し合っておく。
  • 作品展の準備や当日のスペース、役割分担などを話し合い、スムーズに行えるようにする。

【4歳児・11月】反省・自己評価

反省・自己評価を記入する際のチェックポイントを紹介します。

  • 身の回りのことや当番活動を意欲的に行おうとする姿が見られたか。
  • 友達の話を聞いて、自分とは違う考えや思いがあることに気付くことができたか。
  • 作品展を通して自分のイメージを形にする楽しさを感じたり、完成させる喜びを味わうことができたか。

文例を参考に4歳児・11月の月案を作成しよう

4歳児クラスの11月の月案作成に参考にできる文例を紹介しました。

身近な自然に触れながら季節の変化を感じたり、落ち葉や木の実をごっこ遊びに取り入れたりしながら秋ならではの遊びを楽しみたいですね。

気温の低い日が増えてくるので、衣服の調節や手洗いうがいなど、健康に気を付けて過ごしていきましょう。

保育計画を立てる際はクラスの子どもたちの様子を思い浮かべながら、どんな保育をしていきたいか考えてみましょう。

月案の文章に悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した文例を参考にしてみてくださいね。