12月に入ると子どもたちが楽しみにしている年中行事の一つ、クリスマス会の準備を始める園が多いでしょう。
クリスマス会の担当になった保育士の方の中には「出し物のアイデアが浮かばない」「みんなで楽しめるゲームが思いつかない」と悩んでいる方もいるかもしれません。
この記事ではクリスマス会の内容に悩んでいる保育士の方に向けて、子どもたちが楽しめるクリスマス会にぴったりの出し物やゲームのアイデアを紹介します。
クリスマスの由来やクリスマス会を成功させるポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもクリスマスって何の日?
そもそもクリスマスとはいったい何の日なのか、おさらいしてみましょう。
クリスマスとは、イエス・キリストが生まれたことをお祝いする日です。
「誕生日」と勘違いされやすいですが、新約聖書にはキリストの誕生日の日付は載っていないため、正しくは「降誕祭(生まれたことをお祝いする日)」です。
クリスマスがいつ頃始まったのか正確な年代はわかっていませんが、2〜4世紀頃のローマ帝国時代に行われていた冬至の頃の行事に融合して始まった説が有力視されています。
他にも他民族の土着信仰の影響を受け、世界に広まっていきました。
子どもへの伝え方
クリスマス会では子どもたちにクリスマスの由来を説明する機会があるかもしれません。
詳しい説明は難しいので、子どもへ伝える際には簡単な言葉を使ってわかりやすく伝えましょう。
みんなが幸せに過ごせるよう、お祝いしましょうね。
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保育園で行うクリスマス会のねらい
保育園でクリスマス会を行うねらいには以下のようなものがあります。
- 季節の行事に興味関心をもつ
- 他国の文化に触れ、親しみをもつ
- 保育士や友達と一緒に行事に参加することを楽しむ
12月後半はクリスマスからお正月と年中行事が続くため、クリスマスを十分に楽しむことで他の年中行事にも自然と関心が向くでしょう。
またクリスマスは海外から輸入された行事のため、子どもたちが他国の文化や習慣に触れて親しみをもつ良いきっかけになります。
クリスマスの雰囲気を楽しみ、行事を通して保育士や友達と楽しい気持ちを共有することも大切です。
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クリスマス会の進行と流れ
保育園で行うクリスマス会の一般的な流れを紹介します。
- 始まりの言葉
- 園児からの出し物
- 保育士からの出し物
- クリスマスのゲーム
- サンタの登場
- 記念撮影
- 終わりの言葉
会場の環境や乳児クラスの参加方法、保護者の参加の有無など園によって異なる点もあります。
クリスマス会に使える出し物のアイデア
クリスマス会では園児と保育士からそれぞれ出し物をする園が多いでしょう。
ここからはクリスマス会に使える出し物のアイデアを、園児からと保育士からに分けて紹介します。
【園児から】クリスマス会の出し物
園児からの出し物は、子どもたちが楽しみながら練習できるものが良いでしょう。
園児からのクリスマス会の出し物のアイデアを紹介します。
クリスマスにちなんだ手遊び歌
手遊びは乳児から幼児まで幅広い年齢の子どもが参加できる出し物なのでクリスマス会におすすめです。
「クリスマスのうたがきこえてくるよ」の手遊びはうさぎやくま、ゆきだるまが登場するかわいい曲です。
「とんとんとんとんひげじいさん」などのよく知っている手遊び歌の歌詞をクリスマスバージョンにして、サンタやトナカイ、プレゼントなどを登場させてみても面白いでしょう。
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クリスマスソングの合唱
クリスマスソングの合唱も園児みんなが楽しめる出し物です。
「あわてんぼうのサンタクロース」や「赤鼻のトナカイ」などリズミカルな明るい曲を選ぶと子どもたちも覚えやすいでしょう。
クリスマス会までに各クラスで練習を行い、当日は園児全員で一緒に歌うとクリスマス気分が高まって盛り上がります。
クリスマスソングの合奏
幼児クラスからの出し物にはクリスマスソングの合奏もおすすめです。
保育士のピアノに合わせてタンバリンや鈴、カスタネットなど簡単な楽器を演奏すると良いでしょう。
楽しく練習できるよう「ジングルベル」や「ウインターワンダーランド」などみんなが知っている定番の曲がおすすめです。
【保育士から】クリスマス会の出し物
保育士からの出し物はなるべく少ない準備物でさっと練習できるものがおすすめです。
保育士からのクリスマス会の出し物のアイデアを紹介します。
ハンドベルや得意な楽器を用いた演奏
ハンドベルの音色はクリスマスの雰囲気にぴったりです。
「きよしこの夜」や「星に願いを」など優しくゆったりとしたテンポの曲は練習しやすくおすすめです。
ピアノやギター、クラリネットなど得意な楽器を使ってクリスマスソングや子どもたちの好きな曲を演奏しても盛り上がるでしょう。
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パネルシアターやペープサート
クリスマスにちなんだパネルシアターやペープサートもおすすめです。
「うさぎ野原のクリスマス」などクリスマスソングに合わせて演じるパネルシアターは、乳児クラスの子どもたちも楽しめます。
ペープサートは簡単なストーリーのクリスマス絵本を参考に作成したり、サンタやトナカイ、プレゼントが登場するオリジナルストーリーを考えても良いでしょう。
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歌やダンスを取り入れた劇
保育士からの出し物ではクリスマスならではの劇もおすすめです。
子どもたちは大好きな先生が衣装を着て役になり切って演じている姿に夢中になるでしょう。
クリスマスソングだけでなく、子どもたちの好きな曲や流行の歌、ダンスなどを取り入れてオリジナルの楽しい劇を考えてみても良いかもしれません。
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クリスマス会を盛り上げるゲームのアイデア
保育園のクリスマス会ではみんなが楽しめるゲームも欠かせません。
ここでは乳児向け、幼児向け、全園児向けのゲームをそれぞれ紹介します。
【乳児向け】クリスマス会のゲーム
乳児クラスで行うゲームは年齢や月齢に合わせて保育士も一緒に参加しながら楽しみましょう。
クリスマスオーナメント探し
用意するもの
- ビニールプール
- 新聞紙
- クリスマスオーナメント
遊び方
- ビニールプールを千切った新聞紙でいっぱいにしてクリスマスオーナメントを隠しておく。
- 子どもたちに見本のオーナメントを見せ、同じものを探してねと伝える。
- 順番にビニールプールの中に入ってオーナメントを探す。
サンタさんの福笑い
用意するもの
- 模造紙
- 画用紙
遊び方
- 模造紙にサンタさんの輪郭を描き、画用紙でサンタさんの顔のパーツを作っておく。
- 子どもが目を瞑りながらサンタさんの顔のパーツを置いていく。
- 完成した顔を見て楽しむ。
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【幼児向け】クリスマス会のゲーム
幼児クラスで行うゲームは、子どもが主体的に取り組んだり友達と競い合ったりする要素を取り入れると盛り上がるでしょう。
クリスマスに関する○×クイズ
用意するもの
- ビニールテープ
遊び方
- 部屋をビニールテープで2分割し、○と×の陣地を作る。
- クリスマスに関する○×クイズを出す。(「サンタさんが着ているのは赤い服である(○)」「ソリを引っ張っている動物はシカである(×トナカイ)」など)
- 子どもたちは正解だと思う方の陣地へ移動する。
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プレゼント積みゲーム
用意するもの
- 空き箱
- 包装紙
- リボン
遊び方
- 空き箱を包装紙やリボンで飾り付けしてプレゼントを作る。
- 少人数のチームに分かれる。
- どのチームが時間内にプレゼントを一番高く積み上げられるかを競う。
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【全園児向け】クリスマス会のゲーム
乳児から幼児までの全園児が参加するゲームは、異年齢児と触れ合いながらクリスマスの雰囲気を味わえるものを考えましょう。
ジャンボツリーを飾り付けよう
用意するもの
- 大きな模造紙
- 画用紙
- リボン
遊び方
- 大きな模造紙にツリーを描き、画用紙とリボンでクリスマスオーナメントを作っておく。
- 園児全体を数グループに分け、グループ内で幼児クラスと乳児クラスの子どもがペアになる。
- 一人に一つオーナメントを配る。
- 順番がきたペアは手を繋いで一緒にツリーまで行き、オーナメントを飾り付けて戻ってくる。
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サンタになってプレゼントを配達しよう
用意するもの
- ダンボール
- ひも
- 空き箱
- 包装紙
- リボン
- ぬいぐるみ
- 布団
- サンタ帽
遊び方
- ダンボールと紐でソリ、空き箱と包装紙とリボンでプレゼントを作っておく。
- ぬいぐるみを布団に寝かせておく。
- 園児全体を数グループに分け、グループ内で幼児クラスと乳児クラスの子どもがペアになる。
- 順番がきたペアはサンタ帽を被ってソリにプレゼントを乗せて運び、ぬいぐるみの枕元に置いて戻ってくる。
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クリスマス会を成功させるポイント
楽しいクリスマス会を行うためには、当日の内容だけでなく事前準備など大切なポイントがあります。
ここでは保育園のクリスマス会を成功させるポイントを4つ紹介します。
サンタ登場の仕方を工夫する
保育園でのクリスマス会にはサンタの登場は欠かせません。
鈴の音と一緒に登場する定番の方法の他にも、大きなプレゼントボックスの中から出てきたり、保育士の劇の途中で現れたりとサプライズ要素を加えるとさらに盛り上がるでしょう。
登場した後はサンタさんへの質問タイムを用意しておくとより印象的で楽しいイベントになります。
普段の保育からクリスマス会への期待を高めていく
クリスマス会を思い切り楽しむためには、普段の保育の中での工夫も大切です。
12月に入ったらクリスマスの歌や製作、絵本を取り入れて日常的にクリスマスに触れる機会を作り、行事への期待を高めていきましょう。
幼児クラスではクリスマスまでの日数をカウントダウンができるアドベントカレンダーを保育室に飾っても良いかもしれません。
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子どもと一緒に会場の飾り付けをする
クリスマス会前日には会場の飾り付けを子どもと一緒にしてみましょう。
友達と協力して大きなツリーを出したり、自分たちで作った製作物を展示して飾り付けることでよりクリスマス会を楽しみにする気持ちが膨らむでしょう。
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保育士も一緒に全力で楽しむ
子どもたちの思い出に残る楽しいクリスマス会にするには、保育士自身も一緒になって楽しむことがポイントです。
出し物やサンタ登場のシーンでは、少し大げさなくらいのリアクションで子どもたちの笑顔を引き出しましょう。
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アイデアを練って楽しいクリスマス会にしよう
保育園で行うクリスマス会では、園児や保育士からの出し物やみんなで行うゲーム、サンタの登場などが定番の内容になっています。
クリスマス会当日だけでなく、普段の保育の中でもクリスマスに触れる機会を作って行事への期待を高める工夫をしていくと良いですね。
年末の忙しい時期に普段の保育と並行して準備を進めないといけないので大変だと感じることもあるかもしれませんが、子どもたちはクリスマス会当日を心待ちにしています。
今回紹介したアイデアを参考に、みんなが楽しめる出し物やゲームのアイデアを練って思い出に残る素敵なクリスマス会を企画しましょう。