5歳児クラスの2月の月案を考えるポイントや参考にできる文例をまとめました。
文例は、ねらい、内容、環境構成および援助や配慮、家庭との連携、健康・安全・食育、保育士等の連携、反省・自己評価の7つの項目に分けて紹介します。
「どんなことを書けば良いかわからない」「文章が思いつかない」など月案作成で悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
5歳児・2月の月案を考えるポイント
まだまだ寒い日が続く2月ですが、雪遊びや氷遊びなど冬ならではの遊びを楽しむにはぴったりの季節です。
5歳児クラスでも、冬ならではの自然現象に触れる機会を持ち、不思議に思ったことを調べたり自分なりに試してみたりしながら遊べる環境を整えていきたいですね。
今月は保育園生活最後の生活発表会を控えている園も多いかもしれません。
行事を通して友達と共通の目的を持ち、お互いの良さを認め合いながら一人ひとりが自分の力を発揮できるよう活動を進めていきましょう。
この時期には卒園や就学への意識が強くなり、期待と同時に不安を抱える子どももいます。
不安な気持ちをほぐせるよう、日々の保育の中で小学校生活の楽しい話をしたり、自信を持てるような声かけを意識してみると良いでしょう。
引き続き感染症対策に気を付け、室温・湿度の管理や玩具の消毒などを徹底していくことが大切です。
コンサルタント
前月の子どもの姿
まずは前月の子どもの姿の文例を紹介します。
- 自分なりの目標を持ちながら縄跳びやけん玉、こま回しに取り組み、何度も繰り返し練習する姿が見られた。
- 文字への関心が高まり、友達に手紙を書いて郵便屋さんごっこをすることを楽しんでいた。
- 劇や合奏での自分の役割を意識しながら生活発表会に向けて意欲的に取り組む姿が見られた。
【5歳児・2月】ねらいの文例
5歳児クラスの2月のねらいの文例を養護と教育に分けて紹介します。
【5歳児・2月】養護の文例
- 自分から進んで感染症予防を行い、健康に過ごそうとする。
- 個々の成長を受け止めてもらい、自己を発揮しながら自信を持って過ごす。
【5歳児・2月】教育の文例
- 友達と同じ目的を持ち、互いを認め合いながら活動を進めていく楽しさを感じる。
- 冬の自然現象に興味を持ち、調べたり試したり遊びに取り入れたりする。
【5歳児・2月】活動内容の文例
5歳児クラスの2月の活動内容の文例を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【5歳児・2月】生活の文例
生命の保持
- 自分の体調を把握し、変化があれば自分で伝えようとする。
- 手洗いうがいを率先して行い、健康に気を付けて過ごそうとする。
情緒の安定
- 活動や遊びに意欲的に取り組む姿を認めてもらい、自信を持って生活する。
- 就学に向けての期待や不安を受け止めてもらい、安心して過ごす。
【5歳児・2月】遊びの文例
健康
- 様々な運動遊びを楽しんだり、繰り返し挑戦したりする。
- 時間を守る大切さを理解し、意識しながら生活を送る。
人間関係
- 友達の頑張りや良さに気付き、一緒に過ごす面白さを味わう。
- 友達と協力しながら共通の目的に向けて取り組み、達成感や充実感を味わう。
環境
- 雪や氷、霜柱など冬の自然現象に触れ、不思議に思ったことを試したり確かめたりする。
- 節分の意味や由来を知り、進んで行事に参加する。
言葉
- 友達に手紙を描いたり自分で絵本を読んだりしながら文字や数に親しむ。
- 友達と話し合い、それぞれの意見を取り入れながら遊びや活動を進めていく。
表現
- 歌詞の意味を理解し、気持ちを込めて歌う楽しさを感じる。
- 友達と一緒にイメージを共有し合いながら、全身を使った様々な表現を楽しむ。
【5歳児・2月】環境構成および援助と配慮の文例
5歳児クラスの2月の環境構成および援助と配慮を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【5歳児・2月】生活の文例
生命の保持
- 体調が悪そうな様子が見られた際は優しく問いかけ、安心して自分で伝えられるようにする。
- ハンドソープや消毒液などをこまめに確認、補充しておく。
情緒の安定
- 進んで行動する姿を褒めたり周りに知らせたりして意欲へと繋げ、自信を持てるようにしていく。
- 就学に対する不安な気持ちを優しく受け止めたり、小学校生活の楽しい話をしたりすることで、安心できるようにする。
【5歳児・2月】遊びの文例
健康
- 跳んだ回数を記録し、自分なりの目標を持って取り組めるよう縄跳びカードを用意しておく。
- 普段から時間を意識できるような声かけを行うと同時に、小学校生活では時間を守って行動する必要があることを伝えていく。
人間関係
- 友達の取り組みや表現を見る機会を持ち、お互いの頑張りや良さに気付いて認め合えるような雰囲気を作っていく。
- 自分たちで話し合ったり協力し合う姿を見守り、必要に応じてヒントを出したり一緒に考えたりして主体的に活動を進める楽しさを味わえるようにする。
環境
- 冬の自然現象について自分で調べられるよう手に取りやすい場所に絵本や図鑑を置いておく。
- 豆まきや恵方巻など節分行事にまつわる言葉の意味や由来をわかりやすく伝え、興味を持てるようにする。
言葉
- 楽しみながら文字や数に親しめるような遊びや活動を取り入れていく。
- 意見がまとまらない時には話をわかりやすく整理したり、どうすれば上手く折り合いをつけていけるかを一緒に考えていく。
表現
- 気持ちを込めて歌えるよう、子どもと一緒に歌詞の意味を考えて話し合う場を設ける。
- 一人ひとりのやり方を認め、褒めたり友達に知らせたりすることで自信に繋げ、のびのびと表現することを楽しめるようにする。
【5歳児・2月】家庭との連携の文例
家庭との連携の文例を紹介します。
- 感染症の流行状況について知らせ、家庭でも予防に気を付けてもらう。
- 行事への取り組みや頑張る姿を伝え、子どもの成長を共に喜び合っていく。
- 就学へ向けての不安を受け止め、安心感が持てるよう個々に対応していく。
【5歳児・2月】健康・安全・食育の文例
健康・安全・食育の文例を紹介します。
- 手洗いうがいを丁寧に行う大切さを繰り返し伝え、健康に過ごせるようにする。
- 安全に豆まきが行えるようにスペースを十分確保する。
- 食事のマナーに気を付けながら、友達や異年齢児と一緒に食べることを楽しむ。
【5歳児・2月】保育士等の連携の文例
保育士等の連携の文例を紹介します。
- 園内での感染症の流行状況について共有し、早期発見、予防に努める。
- 生活発表会の練習や当日がスムーズに進むよう、遊戯室の使用時間やスペースの使い方について話し合っておく。
- 節分行事の流れや豆まきの方法を確認し、安全に行えるようにする。
【5歳児・2月】反省・自己評価
反省・自己評価を記入する際のチェックポイントを紹介します。
- 自分の体調に気を配り、手洗いうがいを率先してしたり不調を訴えたりする姿が見られたか。
- 生活発表会に向けてクラスみんなで同じ目的に向かって協力し、達成感や充実感を味わうことができたか。
- 友達の表現や取り組みを見る機会を作り、お互いの良さを認め合うことができたか。
文例を参考に5歳児・2月の月案を作成しよう
5歳児クラスの2月の月案作成に参考にできる文例を紹介しました。
厳しい寒さが続きますが、冬ならではの自然に触れたり行事を楽しんだりしながら元気に過ごしていきたいですね。
行事では友達と一緒にやり遂げた達成感や充実感を味わえるよう、活動の進め方や声かけを工夫し、気持ちを高めていける雰囲気を作っていきましょう。
保育計画を立てる際はクラスの子どもたちの様子を思い浮かべながら、どんな保育をしていきたいか考えてみましょう。
月案の文章に悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した文例を参考にしてみてくださいね。