5歳児クラスの10月の月案を考えるポイントや参考にできる文例をまとめました。
文例は、ねらい、内容、環境構成および援助や配慮、家庭との連携、健康・安全・食育、保育士等の連携、反省・自己評価の7つの項目に分けて紹介します。
「どんなことを書けば良いかわからない」「文章が思いつかない」など月案作成で悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
5歳児・10月の月案を考えるポイント
すっかり秋めいて気持ちの良い気候になる10月は、好きな遊びを思う存分楽しむのにぴったりの季節です。
積極的に外へ出て、運動遊びを楽しんだり秋の自然を味わったりしながら過ごしていきたいですね。
5歳児クラスでは友達同士で協力し合って遊びを進めたり活動に取り組んだりする姿が見られるようになってくる時期です。
保育士は、子どもたちの姿を見守りながら必要に応じて一人ひとりの意見を聞く場を作ったり、遊びの方法を一緒に考えたりしてきましょう。
また朝夕と日中の気温差が大きい時期なので、衣服の調節や手洗いうがいの習慣づけを意識して過ごしていくことが大切です。
コンサルタント
前月の子どもの姿
まずは前月の子どもの姿の文例を紹介します。
- 運動会への取り組みの中で、自分なりの目標を持って挑戦しようとする姿が見られた。
- 虫や天気など身の回りの自然に興味を持ち、図鑑で調べたり友達や保育士と話したりしていた。
- 友達と協力し合ったり意見を出し合ったりしながら遊びを進めていこうとする姿が見られた。
【5歳児・10月】ねらいの文例
5歳児クラスの10月のねらいの文例を養護と教育に分けて紹介します。
【5歳児・10月】養護の文例
- 気温の変化に気を付けて健康に過ごせるようにする。
- 安心して自己発揮できる環境を整え、意欲的に生活できるようにする。
【5歳児・10月】教育の文例
- 友達と思いを出し合いながら協力して遊びを進める楽しさを味わう。
- 秋の自然に興味を持ち、調べたり、収穫したり、遊びに取り入れたりして楽しむ。
【5歳児・10月】活動内容の文例
5歳児クラスの10月の活動内容の文例を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【5歳児・10月】生活の文例
生命の保持
- 一人ひとりの体調を把握しながら元気に過ごせるようにする。
- 戸外遊びの後には手洗いうがいを丁寧に行う習慣をつける。
情緒の安定
- 思いや発言を丁寧に受け止めてもらい、安定して過ごす。
- 一日の活動や遊びに意欲的に取り組もうとする。
【5歳児・10月】遊びの文例
健康
- 戸外で体を思い切り動かして遊ぶことを楽しむ。
- 交通ルールや公共マナーを知り、守ろうとする。
人間関係
- 友達同士で意見を出し合いながら遊びを進めようとする。
- 異年齢児に優しさや思いやりをもって関わる。
環境
- 身近な秋の自然に触れながら遊び、興味関心を広げる。
- 自然物を遊びに取り入れ、数や大きさ、重さに興味を持つ。
言葉
- 友達や保育士など身近な人に進んで挨拶しようとする。
- 絵本や素話を聞き、想像する楽しさを味わう。
表現
- 友達と一緒に気持ちを合わせて歌う楽しさを感じる。
- 秋の自然物を使って描いたり作ったりして自由に表現することを楽しむ。
【5歳児・10月】環境構成および援助と配慮の文例
5歳児クラスの10月の環境構成および援助と配慮を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【5歳児・10月】生活の文例
生命の保持
- 保育室は適度に換気を行い、快適で衛生的な環境を保つ。
- 手洗いうがいを丁寧に行うことの大切さを伝えていく。
情緒の安定
- 子どもの気持ちに共感することで、安心感を持てるようにしていく。
- 見通しを持って生活ができるよう、活動内容をカレンダーに書いて掲示しておく。
【5歳児・10月】遊びの文例
健康
- 積極的に体を動かしたり運動遊びに興味を持てるような声かけをしていく。
- イラストやポスターを用いながら交通ルールや公共マナーについてわかりやすく伝えていく。
人間関係
- 子ども同士が話し合う様子を見守り、必要に応じて仲立ちをしながら遊びを楽しめるよう関わっていく。
- 異年齢児と遊べる機会を作り、年下の友達への接し方や関わり方を知らせていく。
環境
- 秋の自然への興味が深められるように、図鑑やポスター、本物の芋やどんぐりなどを保育室に展示しておく。
- 子どもと一緒に数を数えたり大きさを比べてみたりしながら、数や形に興味が持てるように関わる。
言葉
- 保育士が積極的に挨拶する姿を見せながら、挨拶の大切さを伝えていく。
- イメージを膨らませられるよう、読み方を工夫する。
表現
- 友達と一緒に楽しく歌える季節の歌を用意しておく(『きのこ』『やまのおんがくか』等)。
- 集めた自然物で製作を楽しめるよう、材料や用具を十分に準備しておく。
【5歳児・10月】家庭との連携の文例
家庭との連携の文例を紹介します。
- 気温の変化に応じて衣服の調節ができるよう、着替えを用意してもらう。
- 行事での頑張りや取り組みの姿を伝え、共に成長を喜べるようにする。
- 行事についてお便りや掲示板で知らせ、楽しみにしてもらえるようにする、
【5歳児・10月】健康・安全・食育の文例
健康・安全・食育の文例を紹介します。
- 手洗いうがいの大切さを伝え、健康を意識して過ごせるようにする。
- 安全に行動できるよう、遠足や散歩の前には交通ルールや公共マナーを伝える。
- 栽培した野菜の収穫を通して、旬の食べ物のおいしさを知る。
【5歳児・10月】保育士等の連携の文例
保育士等の連携の文例を紹介します。
- 戸外遊びでは保育士間で声をかけ合いながら安全に配慮していく。
- 遠足や散歩へ行く前には必ず下見を行い、交通量が多い場所など危険箇所を共有しておく。
- 保育参観の内容や当日の進め方を確認しておく。
【5歳児・10月】反省・自己評価
反省・自己評価を記入する際のチェックポイントを紹介します。
- 気温の変化に応じて衣服を調節しながら快適に過ごすことができたか。
- 園外に出る際には交通ルールや公共マナーを理解し、安全に気を付けて行動することができたか。
- 友達同士で意見を出し合いながら遊びを進めることを楽しんでいたか。
文例を参考に5歳児・10月の月案を作成しよう
5歳児クラスの10月の月案作成に参考にできる文例を紹介しました。
過ごしやすい季節になるので、戸外遊びや自然との触れ合い、製作や音楽遊びなど好きな遊びを十分に楽しみたいですね。
遠足や散歩で園外に出る前には、交通ルールや公共の場でのマナーを理解できるよう丁寧に伝えることが大切です。
保育計画を立てる際はクラスの子どもたちの様子を思い浮かべながら、どんな保育をしていきたいか考えてみましょう。
月案の文章に悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した文例を参考にしてみてくださいね。