4歳児クラスの10月の月案を考えるポイントや参考にできる文例をまとめました。
文例は、ねらい、内容、環境構成および援助や配慮、家庭との連携、健康・安全・食育、保育士等の連携、反省・自己評価の7つの項目に分けて紹介します。
「どんなことを書けば良いかわからない」「文章が思いつかない」など月案作成で悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。
4歳児・10月の月案を考えるポイント
すっかり秋めいて気持ちの良い気候になる10月は、好きな遊びを思う存分楽しむのにぴったりの季節です。
積極的に外へ出て、運動遊びを楽しんだり秋の自然を味わったりしながら過ごしていけると良いですね
4歳児クラスでは運動会などの大きな行事を乗り越え、友達同士の関わりがより一層深まってくる時期です。
遊びの中で友達に自分の気持ちを伝えたり、友達の思いに気づいて受け止めたりする経験ができるよう活動設定や援助をしていきましょう。
また朝夕と日中の気温差が大きい時期なので、衣服の調節や手洗いうがいの習慣づけを意識して過ごしていくことが大切です。
コンサルタント
前月の子どもの姿
まずは前月の子どもの姿の文例を紹介します。
- 汗の始末や水分補給の大切さを理解し、進んで行う姿が見られた。
- 友達と協力したり、応援し合ったりしながら運動会の練習に取り組んでいた。
- 戸外では虫を捕まえたり、図鑑で名前を探したりしながら友達や保育士とやり取りを楽しんでいた。
【4歳児・10月】ねらいの文例
4歳児クラスの10月のねらいの文例を養護と教育に分けて紹介します。
【4歳児・10月】養護の文例
- 気温の変化に留意し、健康的な生活が送れるようにする。
- 安心できる環境の中で自分の思いを出し、意欲的に過ごせるようにする。
【4歳児・10月】教育の文例
- 自分の思いを言葉や動きを通して伝えながら友達と一緒に遊ぶことを楽しむ。
- 身近な秋の自然に触れたり、遊びに取り入れたりすることを楽しむ。
【4歳児・10月】活動内容の文例
4歳児クラスの10月の活動内容の文例を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【4歳児・10月】生活の文例
生命の保持
- 汗の始末や衣服の調節をしながら快適に過ごす。
- 手洗いうがいを行い、健康に過ごせるようにする。
情緒の安定
- 保育士や友達に自分の気持ちを受け止めてもらい、安心して過ごす。
- 生活に見通しを持ち、身の回りのことを進んで行う。
【4歳児・10月】遊びの文例
健康
- 伸び伸びと体を動かして遊ぶことを楽しむ。
- 食べ物と体の関係に興味を持ち、楽しく食事をする。
人間関係
- 友達と励まし合ったりできたことを喜び合ったりしながら関わりを深めていく。
- 友達とルールを守りながら一緒に遊ぶことを楽しむ。
環境
- 草花や木の実などを遊びに取り入れながら自然に親しむ。
- 秋の空の様子や雲の形などに興味を持ち、面白さを感じる。
言葉
- 自分の思いを伝えたり相手の話を聞いたりしながら遊びを進めていくことを楽しむ。
- 絵本や紙芝居、素話に興味をもって聞く。
表現
- 季節の歌や簡単な楽器に興味を持ち、楽しんで遊ぶ。
- イメージするものを描いたり形にしたりする面白さを感じる。
【4歳児・10月】環境構成および援助と配慮の文例
4歳児クラスの10月の環境構成および援助と配慮を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【4歳児・10月】生活の文例
生命の保持
- さりげなく声をかけながら活動や気温に応じて自分で衣服を調節できるよう促していく。
- 子どもと一緒に手洗いうがいに取り組み、正しいやり方を伝えていく。
情緒の安定
- 一人ひとりと向き合い、落ち着いて話を聞いたり明るく励ましたりしながら丁寧に関わる。
- 着替えや食事の準備、片付けなどを自発的に行えるよう動線を整えておく。
【4歳児・10月】遊びの文例
健康
- 子どもと一緒に遊びながら、様々な動きを試したり繰り返し楽しんだりできるよう声をかけていく。
- 食事をしながら食材に含まれる栄養素を話題にし、食べ物と体の関係に興味を持てるようにする。
人間関係
- できた時には十分に褒めたり周りの子どもにも知らせたりすることで、友達の良さに気付けるようにする。
- 集団遊びでは、適宜ルールの確認をしたりルールを守って遊ぶ楽しさを感じられるように声をかけていく。
環境
- 秋の自然に関心を持てるよう、図鑑やポスターを保育室に飾っておく。
- 遊びの中でさり気なく声をかけながら、空や雲の様子に興味を持てるようにする。
言葉
- 子ども同士の関わりを見守りながら、必要に応じて言葉を補ったり仲立ちをしたりして友達と一緒に遊びを進めていく楽しさを感じられるようにする。
- 声の強弱やトーンを工夫しながら読み聞かせを行い、興味を持って聞けるようにしていく。
表現
- 簡単な楽器の名前や使い方を知らせ、遊びに取り入れられるようにする。
- 友達の発想を紹介することで、さらにイメージを膨らませられるようにしていく。
【4歳児・10月】家庭との連携の文例
家庭との連携の文例を紹介します。
- 気温差が大きいので自分で調節できる衣服を用意してもらう。
- 友達との関わりの様子を伝え、心の成長や葛藤を知り理解してもらう。
- 遠足や芋掘りなど行事の日程や持ち物は早めに連絡する。
【4歳児・10月】健康・安全・食育の文例
健康・安全・食育の文例を紹介します。
- 手洗いうがいの習慣をつけて感染症の予防に繋げる。
- 遠足の前には交通ルールや公共の場でのマナーを知らせ、安全に行動できるようにする。
- 秋の食材を収穫したり、食べたりすることで季節の食べ物に関心を持てるようにする。
【4歳児・10月】保育士等の連携の文例
保育士等の連携の文例を紹介します。
- 一人ひとりの体調の変化を見落とさず、職員間で声をかけ合って確認し、対応する。
- 遠足の道のりや流れなどをしっかりと話し合い、それぞれの役割を確認し合っておく。
- 保育参観の内容や時間を確認し、スムーズに行えるようにする。
【4歳児・10月】反省・自己評価
反省・自己評価を記入する際のチェックポイントを紹介します。
- 外遊びから帰った後に手洗いうがいをする習慣をつけることができたか。
- 自分の気持ちを友達に表現し、友達の思いも受け止めながら遊ぶ姿が見られたか。
- 秋の自然に興味を持ち、図鑑で調べたり遊びに取り入れたりしていたか。
文例を参考に4歳児・10月の月案を作成しよう
4歳児クラスの10月の月案作成に参考にできる文例を紹介しました。
過ごしやすい季節になるので、戸外遊びや自然との触れ合い、製作や音楽遊びなど好きな遊びを十分に楽しみたいですね。
遠足や散歩で園外に出ることも多くなるので、交通ルールや公共の場でのマナーをしっかりと伝えることが大切です。
保育計画を立てる際はクラスの子どもたちの様子を思い浮かべながら、どんな保育をしていきたいか考えてみましょう。
月案の文章に悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した文例を参考にしてみてくださいね。