【例文あり】卒園メッセージを書くコツをシーン&贈る相手別に紹介

【例文あり】卒園メッセージを書くコツをシーン&贈る相手別に紹介

卒園式は心身ともに立派に成長した子どもたちを小学校へ送り出す、非常に感慨深い行事です。

大きな人生の節目を迎える子どもたちに温かい卒園メッセージを贈りたいと考えている保育士の方もいるでしょう。

この記事では「先生から子どもたちへ」向けたメッセージのほか、「保育士から保護者へ」、「保護者から先生へ」、「親から子へ」、「子どもから先生へ」などパターン別に卒園メッセージを書くコツや例文を紹介します。

ぜひ参考に、心温まる素敵なメッセージを考えてみてくださいね。

卒園式に贈る「卒園メッセージ」

卒園式ではメッセージカードや寄せ書きなどで「卒園メッセージ」を贈ることが多いでしょう。

子どもたちと毎日一緒に過ごしてきた保育士は伝えたい想いがたくさんあると思います。

ほかにも保護者へもお祝いの気持ちを伝えたり、反対に保護者から先生へ感謝の思いを伝えたりと卒園を機に贈るメッセージには様々なパターンがあります。

お祝いの気持ちや今までの感謝の気持ち、小学校生活への応援の言葉を贈る相手別にうまくまとめて、感動的な卒園メッセージを考えましょう。

コンサルタント

記事で紹介する内容を参考に、子どもたちへの思いを丁寧に伝えて卒園を祝福しましょう。

「先生から子どもたちへ」泣ける卒園メッセージを書くコツ

卒園式は保育園では毎年行われている行事ですが、子どもにとっては一生に一回きりです。

そんな記念すべき日に贈るメッセージは、できれば感動的で泣ける文章を考えたいですよね。

しかし、いざ卒園メッセージを書こうとすると「書きたいことがありすぎてまとまらない」「言葉や表現の選び方に迷う」など悩んでしまう保育士の方も多いでしょう。

ここでは気持ちが伝わる卒園メッセージを書くコツについて紹介します。

ひらがな&わかりやすい表現で書く

5、6歳の子どもに贈るメッセージなので、文字はひらがなで書きましょう。

書く際は読みやすいよう字の大きさやバランスを整えることがポイントです。

また難しい表現や単語は避け、できるだけわかりやすい言葉を使うことも大切です。

コンサルタント

ありきたりな言い方になったとしても、子どもたちが理解しやすい易しい言葉で書くようにしましょう。

具体的なエピソードを盛り込む

年長児クラスの1年間を振り返って、具体的なエピソードを入れて書いてみましょう。

エピソードは、楽しかったことやがんばったこと、できるようになったことなどポジティブな内容のものを選びましょう。

お祝いのメッセージなので、できなかったことや苦手だったことなどネガティブな内容は控えます。

コンサルタント

卒園メッセージに明るいエピソードを入れることで、保育園での生活が素敵な思い出として子どもたちの心に残るでしょう。

お祝いの言葉と応援メッセージを忘れずに

卒園メッセージでは卒園に対するお祝い気持ちと小学校生活へのエールを伝えることが大切です。

子どもたちは4月からの新たな生活を楽しみにしていると同時に環境が変わることへの不安も感じているでしょう。

「〇〇くみさんのみんなならだいじょうぶ」「しょうがっこうでもたくさんおともだちが できるよ」など前向きになれるような応援メッセージを入れましょう。

イラストなど装飾を入れる

文字だけでなく子どもに人気のキャラクターやかわいい模様など、イラストや装飾を入れることがおすすめです。

寄せ書きなど書く場所が少ない場合は、文章の下に色ペンで罫線を引いたり、文末に絵文字をつけたり工夫してみましょう。

コンサルタント

カラフルでかわいいメッセージは読むことも楽しくなるはずです。

「先生から子どもたちへ」卒園メッセージを贈るシーンと例文

卒園メッセージの贈り方は園や担任によって異なります。

ここでは卒園メッセージを贈るシーンを4つ紹介し、同時にそれぞれの例文を紹介します。

贈るシーンによって書き方のポイントも変わってくるので、自分が書く卒園メッセージに当てはまるものを参考にしてみてください。

卒園文集&アルバムの1ページ

まずは卒園文集や卒園アルバムの1ページに担任保育士からクラスみんなへのメッセージを掲載するパターンです。

1年間の思い出を振り返り、行事やイベントなどの具体的なエピソードを入れながら書くと良いですね。

コンサルタント

文集やアルバムは数年後や数十年後など大人になってから見返すこともあることも踏まえ、心を込めて書きましょう。

以下、例文を紹介します。

例文

〇〇ぐみさんのみんな、そつえんおめでとう!

 

この1ねんかん、いろんなことがありましたね。

 

せんせいは、みんなでちからをあわせてがんばった、うんどうかいのくみたいそうがいちばんこころにのこっています。

 

いっしょうけんめいれんしゅうしていた〇〇ぐみさんのかっこいいすがたに、かんどうしました。

 

はるからは、ぴかぴかのいちねんせいですね。

 

しょうがっこうへいっても、せんせいはみんなのことをずっとおうえんしています。

 

またいつでもほいくえんへあそびにきてくださいね。

〇〇ぐみさん、そつえんおめでとうございます。

 

おもいかえせばあっというまの1ねんかんでしたね。

 

えんそくやなつまつり、うんどうかいなどみんなとたのしいじかんをたくさんすごすことができました。

 

はっぴょうかいではみんなでちからをあわせてがっそうをせいこうさせることができましたね。

 

せんせいは〇〇ぐみのみんなのことがだいすきです。

 

しょうがっこうでもたくさんおともだちをつくって、げんきいっぱいがんばってね。

卒園式当日の黒板やホワイトボード

次は卒園式当日、保育室の黒板やホワイトボードにクラス全員へのメッセージを書くパターンです。

読みやすいように大きな字とイラストでメッセージを伝えましょう。

コンサルタント

登園したら、黒板いっぱいに先生からのメッセージがあれば子どもたちも嬉しく思うはずです。

以下、例文を紹介します。

例文

そつえんおめでとう!

 

ついにきょうはそつえんしきですね。

 

みんなとすごした1ねんかんは、せんせいのたいせつなたからものです。

 

りっぱなおにいさんおねえさんになった〇〇ぐみさんのみんななら、しょうがっこうへいってもげんきにがんばれるはず。

 

せんせいはいつまでもみんなのことをおうえんしています。

〇〇ぐみさん、そつえんおめでとう!

 

〇〇ぐみですごした1ねんかん、いろんなことがありましたね。

 

いつもげんきいっぱいの〇〇ぐみさんから、せんせいはたくさんぱわーをもらいました。

 

しょうがっこうへいってもにこにこえがおをわすれず、いろんなことにちゃれんじしていってね。

 

これからもずっとおうえんしています。

一人ひとりに贈るメッセージカード

次は一人ひとりにメッセージカードを書いて渡すパターンです。

クラス全員分を書くことは大変かもしれませんが、大好きな先生からもらった自分宛てのメッセージカードは子どもたちの宝物になるはずです。

コンサルタント

一緒に過ごした日々を思い出しながら一人ひとりに合ったメッセージを考えましょう。
注意
保護者同士で見せ合うこともあるので、個人宛であってもメッセージの内容は平等を意識しましょう。
以下、例文を紹介します。

例文

〇〇ちゃん、そつえんおめでとう!

 

いつもにこにこえがおの〇〇ちゃん。せんせいはまいにち〇〇ちゃんのえがおにげんきをもらっていました。

 

いろんなおはなしをたくさんしてくれて、うれしかったよ。

 

しょうがっこうへいってもそのすてきなえがおをわすれず、おともだちをたくさんつくってね。

〇〇くん、そつえんおめでとう!

 

がんばりやさんの〇〇くん。はっぴょうかいではいっしょうけんめいたいこのれんしゅうをしていましたね。

 

がんばりやさんの〇〇くんならしょうがっこうへいってもだいじょうぶ。

 

またいつでもせんせいのところにあそびにきてね。

短文&一言でお祝いを伝える寄せ書き

最後のパターンは寄せ書きです。

メッセージを書くスペースはあまり広くはないので、お祝いの言葉と小学校生活へのエールを簡潔にまとめるようにしましょう。

コンサルタント

寄せ書きにすることで、担任保育士以外の保育士からも卒園メッセージを贈ることができます。

以下、例文を紹介します。

例文

〇〇ぐみさん、そつえんおめでとう!

 

いつもちいさいくらすのおともだちにやさしくしてくれてありがとう。

 

しょうがっこうへいってもやさしいきもちをわすれず、がんばってね。

〇〇ぐみのみなさん、そつえんおめでとう!

 

4がつからはいよいよいちねんせいですね。

 

せんせいはみんなのことをずっとおうえんしています。またいつでもかおをみせにきてね。

保育士から保護者へ贈るメッセージ

卒園式では保育士から子どもたちだけでなく、保護者の方へもメッセージを贈ることがあります。

保護者へのメッセージは当日口頭で伝えるパターンや、最後のお便りなどで文面に残すパターンなど園によって方法はそれぞれです。

ここでは保育士から保護者へ贈るメッセージを考えるポイントと例文を紹介します。

感謝の言葉を述べる

保護者へ贈るメッセージでは、必ず感謝の気持ちを伝えましょう。

メッセージの最初か最後どちらかで、

  • 大切な子どもたちの成長を近くで見守らせていただいたこと
  • 行事など様々な場面で園に協力していただいたこと

などについての感謝を述べると良いでしょう。

保育をする中で感じた子ども成長を伝える

保育士の目線から見た子どもたちの1年間の成長を伝えましょう。

その際、自分がどんな思いで保育を行ってきたかについて触れるとより深みのあるメッセージになります。

口頭で伝える場合はどうしても長くなってしまいがちですが、主役は子どもたちだということを忘れてはいけません。

コンサルタント

冗長にならないよう気持ちを込めながらもなるべく簡潔にまとめましょう。

以下、例文を紹介します。

例文

ご卒園おめでとうございます。

 

〇〇ぐみで過ごした1年間を振り返ると様々なことが思い返されます。

 

夏祭りや遠足、運動会や発表会など行事のたびに年長児として身も心もたくましく成長していった子どもたちでした。

 

大切な子どもたちの成長を近くで見守り支えることができたこと、心より感謝しております。

 

新たな世界へ旅立つ子どもたちですが、保育園で過ごした日々を糧に大きく羽ばたいていってくれることを祈っています。

ご卒園おめでとうございます。

 

日ごろの保育や行事等において、保護者の皆様には多大なご協力をいただき誠にありがとうございました。

 

この1年間、子どもたちそれぞれが主体的に遊び、活動できることを目標として保育を行って参りました。

 

特に先日行った発表会では、子どもたち同士で意見を出し合って劇を成功させ、担任としてもとても大きな成長を感じました。

 

毎日一緒に過ごす中で私自身が子どもたちから学ばせていただいたことも多くあり、出会えたことに感謝をしています。

 

これからもお子さまの健やかな成長を心よりお祈り申し上げます。

保護者から先生へ贈るメッセージ

卒園式でお世話になった先生方へメッセージを贈りたいと考えている保護者の方もいるでしょう。

先生へのメッセージは保護者同士で寄せ書きをしたり、メッセージカードを作ったりする方法が一般的です。

ここでは保護者から先生へ贈るメッセージを考える際のコツと例文を紹介します。

感謝の言葉を述べる

先生へのメッセージでは感謝の気持ちを伝えることが一番大切です。

毎日子どもを預かって保育をしてくれたことに対する感謝を述べましょう。

「安心して預けることができた」「先生が担任で良かった」など信頼していたことを伝えると、メッセージをもらった保育士も嬉しい気持ちになります。

先生に支えられた、勉強になったエピソードを入れる

具体的なエピソードを交えて書くことでより心に響くメッセージになります。

育児の相談に乗ってもらったことや、子どもとの接し方でアドバイスをもらったことなど先生に助けられたエピソードがあれば伝えましょう。

以下、例文を紹介します。

例文

〇年間、親子共々大変お世話になりました。

 

初めての子育てで子どもの成長に親がついていけず悩んでいたときに、〇〇先生から親身なアドバイスをいただいたことで見守ることの大切さを感じることができました。

 

先生に大事な節目である年長児の担任を持っていただけて良かったです。

 

本当にありがとうございました。

〇〇先生、今までありがとうございました。

 

保育園のおかげで甘えん坊だった我が子が身も心も大きく成長してくれ、親として非常に嬉しく思っています。

 

我が子は毎日家に帰ると〇〇先生の話をしており、本当に大きな存在でした。

 

お身体にお気をつけて、今後もさらなるご活躍をお祈りしています。

親から子へ贈るメッセージ

卒園にあたって親から子へのメッセージを卒園文集に載せたり、手紙を贈ったりする機会もあります。

改めて我が子へメッセージを贈るとなると、少し照れくさかったりしてなかなか文章が思い浮かばないこともあるかもしれません。

ここでは親から子へ送るメッセージを考える際のコツと例文を紹介します。

お祝い&応援の気持ちを伝える

卒園することへのお祝いと、小学校へ進学することへの応援の気持ちを伝えましょう。

「よくがんばったね」「これからもずっとみまもっているからね」など寄り添う言葉を選ぶことで、心温まるメッセージになります。

園や家庭でのエピソードを入れる

子どもの得意なことや良い面などポジティブな内容のエピソードを入れることもおすすめです。

保育園生活の中だけでなく、親だからこそわかる家庭での様子を入れても良いでしょう。

コンサルタント

産まれた時から今までのことを思い返しながらメッセージを作成しましょう。

以下、例文を紹介します。

例文

そつえんおめでとう!

 

おうちではいつも、いもうとのおせわをてつだってくれてありがとう。

 

とってもたのもしいおねえちゃんになってくれたね。

 

ままとぱぱはやさしい〇〇のことがだいすきだよ。

 

しょうがっこうへいってもがんばろうね。

〇〇、そつえんおめでとう!

 

ねんちょうさんではなわとびがとってもじょうずになったね。

 

なんでもいっしょうけんめいがんばる〇〇のことをままはいつもおうえんしてるよ。

 

しょうがっこうもいっぱいたのしもうね。

子どもから先生へ贈るメッセージの書き方

卒園式では、保護者が企画してお世話になった担任の先生へ子どもたちからのメッセージを贈ることもあります。

先生にとって大切な教え子からの手書きのメッセージはとても嬉しいプレゼントです。

ここでは子どもから先生へ贈るメッセージを考える際のコツと例文を紹介します。

率直な言葉でお礼を伝える

「だいすき」や「ありがとう」など子どもの等身大の言葉を使って書いてみましょう。

ほんの一言であっても子どもが一生懸命書いてくれたという事実はとても嬉しいものです。

コンサルタント

文章を書ける場合は、楽しかった思い出や将来の夢などを書いても良いですね。

写真入りの手作りカードもおすすめ

子どもの写真を入れた手作りメッセージカードを作ることもおすすめです。

特に写真は見返すたびに思い出が蘇るので、先生も喜んでくれるでしょう。

コンサルタント

折り紙を折って貼ったり、絵を描いたりしてかわいいメッセージカードを作ってみるのも良いですね。

以下、例文を紹介します。

例文

せんせいだいすき。
せんせいといっぱいあそべてたのしかった。
せんせいのおかげでにんじんがたべられるようになった。
おおきくなったら〇〇せんせいみたいなせんせいになりたいです。

心温まる卒園メッセージで門出を祝福しよう

卒園メッセージを書くコツや例文について紹介しました。

卒園式は子どもにとって人生で初めての大きな門出でありお別れの機会でもあります。

一緒に過ごした日々を思い返しながら明るい未来へのエールを込めて書くことが大切です。

心温まる感動的なメッセージで子どもたちの卒園を祝福しましょう。