保育園生活の締めくくりである卒園式は、子どもたちや保護者、そして保育士にとっても感慨深い行事です。
保育園で過ごした日々を改めて思い返したり、立派に成長した子どもたちの姿に涙することもあるでしょう。
参加者全員の心に残る感動的な卒園式にするために欠かせないのが卒園ソングです。
卒園ソングは長年歌い継がれている定番曲から最新の人気曲まで数多くあるので、どの曲を選べば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。
この記事では、卒園ソングを選ぶポイントを始め、卒園児向けや在園児向けなどシーン別におすすめの卒園ソングを紹介します。
卒園式を成功させるための参考にしてみてください。
卒園ソングを選ぶポイントって?
卒園ソングを選ぶのは、年長児の担任保育士の役割になっている園が多いでしょう。
しかし卒園ソングは数多くありどれも名曲揃いのため、いざ選ぼうと思ってもどれにしようか悩んでしまいますよね。
ここでは卒園ソングを選ぶ道しるべとして、押さえておきたいポイントについて2点紹介します。
歌いやすいメロディー
1つ目のポイントは歌いやすいメロディーの曲を選ぶことです。
5歳児にもなれば音程を取りながら歌うことができるようになりますが、あまりにも複雑なメロディーやアップダウンの激しい曲は全員で合わせて歌うには難しいかもしれません。
子どもたちが歌っていて楽しいと感じられるものや、同じメロディーの繰り返しがあって覚えやすいものがおすすめです。
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感動的な歌詞
2つ目のポイントは歌詞に注目して選ぶことです。
卒園ソングには思わず涙するような感動的な歌詞の曲から、これから始まる新しい世界にワクワクできる歌詞の曲まで幅広くあります。
保育園生活を振り返るような歌詞や子どもたちの成長を実感できるような歌詞の曲を選べば、子どもたちだけでなく保護者の感動もより深まるでしょう。
イメージしやすい歌詞の曲を選ぶことで子どもたち自身も歌詞の意味を考えて歌うことができるので、卒園の実感もより強いものになります。
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卒園児におすすめの歌
卒園児の歌は卒園式のプログラムの中でも最も盛り上がるシーンです。
卒園式の主役である卒園児におすすめの卒園ソングを集めました。
昔からの定番曲から最近の人気曲までバラエティー豊かなラインナップを紹介します。
さよならぼくたちのようちえん(ほいくえん)
「さよならぼくたちのようちえん(ほいくえん)」は長年愛され続けている卒園ソングの名曲です。
2011年には同タイトルのテレビドラマも放送されたのでご存じの方も多いでしょう。
園での思い出を振り返りながらもうすぐ1年生になる希望を歌う、参加者全員の心に響く曲です。
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思い出のアルバム
「思い出のアルバム」も昔から歌い継がれている卒園式の定番曲です。
園で過ごした春、夏、秋、冬それぞれの思い出をたどって行く歌詞で、懐かしい記憶が蘇ります。
卒園児みんなで1年間の思い出を振り返りながらオリジナルの歌詞を作成することもできます。
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ずっといっしょ
「ずっといっしょ」は一緒に過ごした友達や先生、ここまで育ててくれたお父さんお母さんへの温かい想いが込められた曲です。
「ずっとずっと だいすきだよ」という真っすぐな言葉が子どもたちの等身大の気持ちを表わし、涙を誘います。
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ありがとう こころをこめて
「両親や先生たちのおかげでここまで大きくなれたよ」という感謝の気持ちと卒園のお別れを歌った曲です。
「小さな赤ちゃんだったのにもうこんなに大きくなったのか」と我が子の成長をしみじみと感じられ、思わず涙がこぼれることでしょう。
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たいせつなともだち
「たいせつなともだち」は最近の卒園式での新定番曲です。
「みんなありがとう!」「すてきな1ねんせいになる!」という力強いメッセージの歌詞で、卒園という門出にぴったりです。
ね
他の卒園ソングとは少し雰囲気の違う、明るいメロディーのかわいらしい曲です。
軽快なリズムとテンポで覚えやすく、子どもたちも楽しみながら歌えるでしょう。
歌詞からは大切な人と今一緒にいられる幸せを改めて感じられます。
ぼくらのパワー
子どもたちに大人気、ケロポンズの新定番卒園ソングです。
保育園で培ってきたものをバネして新しい世界に向けて飛び立つといった、卒園ソングの中では珍しい元気いっぱいの曲です。
保育士
在園児から贈る歌
卒園式には3歳児や4歳児が在園児代表として参加する園が多いでしょう。
在園児は卒園するお兄さんお姉さんに感謝とお祝いの気持ちを伝え、歌のプレゼントをすることが一般的です。
ここでは在園児から卒園児へ贈るにおすすめの卒園ソングを紹介します。
ともだちになるために
「ともだちになるために」は保育園や幼稚園での合唱の定番曲です。
ゆったりとした曲調で、同じフレーズの繰り返しも多いので3、4歳児でも歌いやすいでしょう。
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たいせつなたからもの
シンプルながらも心がほっこりしてくる歌詞で、卒園するお兄さんお姉さんへ感謝の気持ちを伝えるにはぴったりでしょう。
きみとぼくのラララ
卒園して新しい世界へ羽ばたいていくお兄さんお姉さんへ「離れていてもずっと繋がっているからね」と優しいメッセージを投げかける曲です。
しんみりしすぎないメロディーで、明るく元気に送り出そうという気持ちが伝わります。
先生に贈る歌
お世話になった先生へ、子どもたちからのサプライズで歌を贈りたいと考えている保護者の方もいるのではないでしょうか。
ここでは先生たちが驚き感動できるような素敵な卒園ソングを紹介します。
大きくなったよ
シンガーソングライター入倉都さんが卒園する娘と年長さん、先生、そしてすべてのお母さんに向けて書いた曲です。
1番と2番の歌詞の移り変わりで入園から卒園までの時の流れを感じさせられます。
「○○せんせい」と先生の名前がたくさん出てくるので、名前を入れ替えてアレンジすることができます。
こころのねっこ
「こころのねっこ」は近年、卒園式でよく歌われるようになっている曲です。
「保育園で過ごしたなかで、こんなに大きくなったよ!強くなったよ!」と子どもたちが堂々と歌う姿に先生だけでなく保護者も心を打たれます。
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せんせい、ありがとう
保育園で先生と一緒に過ごした思い出を振り返り、「いっしょに○○したね」「いっぱい○○したね」の箇所を考えてみましょう。
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保護者・保育士から子どもたちへ贈る歌
最近の卒園式では保護者や保育士など大人から子どもたちへ歌を贈ることも増えてきているようです。
ここでは卒園する子どもたちへ贈るのにおすすめの歌を紹介します。
いっぽいっぽ
子どもたちの成長を歌った心温まる歌詞で、比較的新しい曲ながら多くの園で卒園式に使用されています。
子どもでも歌いやすいメロディーとなっているので、先生からはもちろん子どもが歌う曲としても人気です。
Believe
合唱曲の定番中の定番「Believe」は子どものころに歌ったことのある方も多いのではないでしょうか。
歌詞からは新たな世界へ踏み出す子どもたちへの応援と、大きな愛情で包み込む温かさが感じられます。
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はじめの一歩
「はじめの一歩」は保育園や幼稚園の卒園式で歌い継がれている名曲です。
子どもたちにとって小学校は未知の世界であり、喜びと同時に不安もあるでしょう。
そんな小さな背中を優しく押してあげられる、卒園という門出にふさわしい応援ソングです。
にじ
「にじ」は前向きな気持ちになれる素敵な歌詞とかわいいメロディーで長年愛され続けています。
雨が上がって空に虹が出るという何でもないけれど心にジーンと沁みる情景を歌った、これからの未来への希望を感じさせる一曲です。
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スライドショーにおすすめの曲
昨今の卒園式では思い出の写真をスライドショーで流す演出を取り入れる園が増えています。
スライドショーでは写真のチョイスも大切ですが、会場をより感動に導くためにはBGMの選択が非常に重要です。
ここでは卒園式のスライドショーにおすすめの曲を紹介します。
ひまわりの約束
卒園式や卒業式の新定番曲ともなっており、大好きな人への温かい想いが溢れています。
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未来へ
kiroroの代表曲「未来へ」は母の愛をひしひしと感じることのできる一曲です。
両親への感謝の言葉と共にスライドショーで流すことで、我が子の成長とここまで無事に大きくなってくれた喜びに、保護者は感極まることでしょう。
誕生日
熊木杏里さんの「誕生日」はTV番組めばえのエンディング曲に使われている曲です。
親から子への優しい眼差しと深い愛情が感じられる歌詞になっており、この曲を聴いた保護者は自分の気持ちに照らし合わせて胸が熱くなるはずです。
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素敵な卒園ソングで彩りを添えて、感動の卒園式に!
歌うシーン別におすすめの卒園ソングを紹介してきました。
一生に一度の晴れ舞台である卒園式は、子どもたちや保護者、そして保育士にとっても一大行事です。
子どもの成長を感じられるものや、園生活の思い出を歌ったものなどしみじみと卒園を感じられる歌詞の曲を選ぶことで会場を感動へ導くことができるでしょう。
主役である子どもたちが楽しんで歌えるように、歌詞の意味をみんなで考えたり、自分たちだけのアレンジを加えたりすることもおすすめです。
素敵な卒園ソングで彩りを添えて、感動的な卒園式にしましょう。