【令和3年最新版】保育士試験の内容は?日程や受験資格、合格率や勉強法まで詳しく解説します

【令和3年最新版】保育士試験の内容は?日程や受験資格、合格率や勉強法まで詳しく解説します

保育士資格は養成学校を卒業していなくても、保育士の国家試験に合格することで取得できます。

共働き世帯の増加に伴い保育士は売り手市場が続いているので、資格を取得すれば就職先には困らないでしょう。

キャリアチェンジを狙っている社会人や再就職をしたい主婦にも人気の資格です。

保育士資格に興味はあるけれど「そもそも保育士試験ってどんな試験?」「自分には受験資格がある?」と感じている方もいるのではないでしょうか。

この記事では保育士試験の受験を考えている方に向けて、保育士試験の日程や受験資格、試験内容や合格率まで詳しく解説します。

ぜひ保育士試験の受験に向けての参考にしてみてください。

保育士試験とは?

保育士試験とは、保育士資格を取得するための国家試験です。

筆記試験と実技試験で構成されており、両方合格することで資格を取得できます。

筆記試験は2日に渡って実施され、筆記試験科目を全て合格しした方のみ実技試験に進める仕組みになっています。

保育士試験は現在春と秋の年2回実施されており、1回の受験料は12,950円です。

コンサルタント

国家資格である保育士資格は一度取得すれば一生ものになるので、社会人や主婦の方にも人気の資格です!

保育士資格の強みについてはこちらの記事でも紹介しています。

主婦から保育士になれる!保育士資格の強みや取得方法をご紹介!【主婦から保育士に!】保育士資格の強みや取得方法をご紹介!

地域限定保育士とは?

保育士不足を解消するため、平成27年より一般的な保育士とは別に地域限定保育士という制度ができました。

地域限定保育士になると資格取得後3年間は資格を取得した自治体内のみで働くことができ、4年後からは全国どこでも働くことが可能です。

受験資格や試験科目、資格取得後の業務内容に関しては通常の保育士と大きな違いはありません。

実技試験に関しては、地域限定保育士の場合は実技試験講習を受けることで免除になります。

コンサルタント

地域限定保育士制度を導入している自治体は年度によって異なるので、受験を考えている方は自治体のHPなどでチェックしておきましょう。

保育士試験の日程

平成28年より保育士試験は前期と後期の年2回の実施になりました。

年度ごとに多少の前後はありますが、基本的に以下のスケジュールで実施されています。

試験日程 申込み日程
前期筆記試験 4月ごろ 1月ごろ
  実技試験 6月ごろ 筆記試験合格者のみ受験可能
後期筆記試験 10月ごろ 7月ごろ
  実技試験 12月ごろ 筆記試験合格者のみ受験可能

筆記試験の約3ヵ月前から申込みが始まるので、スケジュールは早めにチェックしておきましょう。

次からは具体的に令和3年後期と令和4年前期と後期の日程について紹介します。

令和3年後期の日程

まずは令和3年後期の受験日程です。

日程
受験申込 令和3年7月6日(火)~27日(火)
筆記試験     10月23日(土)、24日(日)
実技試験     12月12日(日)

筆記試験の結果通知書は11月27日(土)~12月5日(日)に送付され、合格者には実技試験受験票も同封されます。

実技試験の合格通知は令和4年1月13日(木)~19日(水)に送付されます。

参考:https://www.hoyokyo.or.jp/files/2021_guidance_3.pdf (令和3年保育士試験受験申請の手引き〔後期用〕)

令和4年の日程

次に令和4年の前期と後期の受験日程です。

日程
前期筆記試験 令和4年4月23日(土)、24日(日)
  実技試験   7月3日(日)
後期筆記試験   10月22日(土)、23日(日)
  実技試験    12月11日(日)

前期試験の詳細については令和3年12月ごろ、後期試験の詳細については令和4年6月ごろに一般社団法人 全国保育士養成協議会のHPに掲載される予定です。

参考:https://www.hoyokyo.or.jp/exam/r4schedule.html (令和4年保育士試験日程について)

保育士試験の受験資格

保育士試験の受験には年に2回のチャンスがあることがわかりました。

保育士試験の受験を考えている方は現役学生の方から社会人や主婦の方まで幅広く、自分は受験資格があるのかどうか気になる方は多いでしょう。

ここでは受験資格について最終学歴別に紹介します。

大学卒、短期大学卒業

学校教育法に基づいた大学or短期大学を卒業している場合、学部や学科に関わらず保育士試験の受験資格があります。

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卒業した学校が学校教育法に基づいた学校かどうかわからない方は、直接学校へ問い合わせてみましょう。

大学在学中または中退

4年制大学に在学中の場合、2年以上在学し62単位以上修得済みであれば学部学科に関わらず受験資格があります。

大学を中退した場合も、2年以上在学し62単位以上修得済みであれば学部学科に関わらず受験可能です。

短期大学在学中

短期大学に在学中であれば学部学科に関わらず受験資格があります。

年度中に卒業できなかった場合は合格しても無効になるので注意が必要です。

専門学校卒業または在学中

  • 学校教育法に基づいた専修学校であること
  • 卒業した課程が修業年限2年以上専修課程であること

上記2点を満たしていれば学科コースに関わらず受験資格があります。

在学中の場合、年度中に卒業できなかった場合は合格しても無効になります。

高校卒業

  • 平成3年3月31日以前に卒業している
  • 平成8年3月31日以前に保育科を卒業している

上記の方には受験資格があります。

上記の条件当てはまらない方でも、児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設で2年以上かつ2880時間以上の実務経験があれば受験資格があります。

中学卒業その他

中学卒業の場合、児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上の実務経験があれば受験資格があります。

学校教育法に基づいた学校以外、または海外の学校を卒業した場合は受験資格の有無を調べてもらうため保育士試験事務センターまで問い合わせしましょう。

保育士試験の内容

保育士試験の日程や受験資格について紹介してきました。

では実際の保育士試験の内容とはいったいどんなものなのでしょうか。

保育士試験は筆記試験9科目と実技試験3科目(うち2科目を選択)で構成されており、両方に合格する必要があります。

ここでは保育士試験の筆記試験と実技試験の具体的な内容について詳しく紹介します。

筆記試験について

保育士試験の筆記試験は9科目で構成されています。

形式はマークシートで、全科目6割以上得点することで合格できます。

全科目合格した方のみ実技試験の受験資格を得ることができます。

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科目数は多いですが、1度合格した科目は3年間有効になるので数年かけて合格を目指す方も多くいます。

試験科目と試験時間、出題範囲

筆記試験の具体的な出題範囲や試験時間を見ていきましょう。

試験科目 時間 出題範囲
保育原理 60分 ・保育の意義及び目的

・保育に関する法令及び制度

・保育所保育指針における保育の基本

・保育の思想と歴史的変遷

・保育の現状と課題

教育原理 30分 ・教育の意義、目的及び子ども家庭福祉等との関連性

・教育の思想と歴史的変遷

・教育の制度

・教育の実践

・生涯学習社会における教育の現状と課題

社会的養護 30分 ・現代社会における社会的養護の意義と歴史的変遷

・社会的養護の基本

・社会的養護の制度と実施体系

・社会的養護の対象・形態・専門職

・社会的養護の現状と課題

子ども家庭福祉 60分 ・現代社会における子ども家庭福祉の意義と歴史的変遷 

・子どもの人権擁護 

・子ども家庭福祉の制度と実施体系 

・子ども家庭福祉の現状と課題 

・子ども家庭福祉の動向と展望 

社会福祉 60分 ・現代社会における社会福祉の意義と歴史的変遷

・社会福祉の制度と実施体系

・社会福祉における相談援助

・社会福祉における利用者の保護に関わる仕組み

・社会福祉の動向と課題

保育の心理学 60分 ・発達を捉える視点

・子どもの発達過程

・子どもの学びと保育

子どもの保健 60分 ・子どもの心身の健康と保健の意義

・子どもの身体的発育・発達と保健

・子どもの心身の健康状態とその把握

・子どもの疾病の予防及び適切な対応

子どもの食と栄養 60分 ・子どもの健康と食生活の意義

・栄養に関する基本的知識

・子どもの発育・発達と食生活

・食育の基本と内容

・家庭や児童福祉施設における食事と栄養

・特別な配慮を要する子どもの食と栄養

保育実習理論 60分 ・保育実習理論

・保育実習実技

問題数は教育原理と社会的養護が10問ずつ、他の科目は20問です。

配点は教育原理と社会的養護がそれぞれ50点満点、他の科目は100点満点です。

教育原理と社会的養護はセット扱いなので両方とも6割(30点)以上得点しないと合格にはなりません。

注意
どちらか一方でも6割(30点)以下の点数を取ってしまうと、次の受験ではもう一度教育原理と社会的養護両方の科目を受けなおす必要があります。
参考:https://www.hoyokyo.or.jp/exam/about/index.html (保育士試験とは 科目別出題範囲)

実技試験について

筆記試験を全て合格した方は実技試験に進みます。

実技試験は音楽、造形、言語の3科目から2科目選択します。

合格ラインは筆記試験と同じく6割です。

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科目によって有利不利などはないので自分の得意な科目で受験しましょう。

試験科目や求められる力

令和3年後期に行われる実技試験の課題を参考に、試験内容について詳しく見ていきましょう。

科目 内容 求められる力
音楽に関する技術 幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲の両方を弾き歌いする。

【令和3年後期 課題曲】

1. 『あひるの行列』 (作詞 :小林純一 作曲:中田喜直)

2. 『揺籃のうた』 (作詞:北原白秋 作曲:草川信)

※ピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかで演奏すること。

保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること。
造形に関する技術 45分間で保育の一場面を絵画で表現する。

【令和3年後期 課題】

表現に関する問題文と条件を試験の当日に提示されるので条件を満たして表現すること。

保育の状況をイメージした造形表現(情景・人物の描写や色使いなど)ができること。
言語に関する技術 3歳児クラスの子どもに「3分間のお話」をすることを想定し、子どもが集中して聴けるようなお話を行う。

【令和3年後期 課題】

1.「ももたろう」(日本の昔話)

2.「3びきのこぶた 」(イギリスの昔話)

3.「おおきなかぶ」(ロシアの昔話)

4.「3びきのやぎのがらがらどん」(ノルウェーの昔話)

お話は事前に3分以内にまとめ、子どもがイメージしやすいよう身振り手振りも加えること。

保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること。

配点はそれぞれ50点満点です。

音楽に関する技術と言語に関する技術の試験は、1人ずつ順番に試験官を前に課題を発表します。

造形に関する技術の試験は選択した方全員が1部屋に集まり、一斉に実施されます。

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実技試験に関しては明確な採点基準が発表されていないので、求められる力を参考に対策や練習を行いましょう。
参考:https://www.hoyokyo.or.jp/exam/pasttest/42.html (令和3年実技試験概要)

保育士試験の合格率

保育士試験の試験内容について詳しく紹介してきました。

では保育士試験の合格率はどれくらいなのでしょうか。

過去5年分の合格率を表にまとめました。

年度 受験者数 合格者数 合格率
平成28年度 70,710  18,229  25.8%
  29年度 62,555 13,511  21.6%
  30年度 68,388 13,500  19.7% 
令和元年度 77,076 18,330  23.9%
    2年度(※) 39,559 9,111 23.0%

(※)令和2年度はコロナウイルスの影響で前期試験が中止になったため後期試験のみの
値。

過去5年の保育士試験の合格率は19.7%~25.8%の間で推移しています。

以前に比べれば年々合格率は上がっているようですが、まだまだ低い傾向にあります。

参考:https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000661531.pdf#page=9 (保育士の現状と主な取組)
https://www.mhlw.go.jp/content/000656128.pdf (保育士試験の実施状況 令和2年度)

合格率が低い理由は?

どうして保育士試験の合格率は低いのでしょうか。

最も大きな理由として、筆記試験が9科目と科目数が多い点が上げられます。

9科目全て6割以上得点しないといけないのでまんべんなく知識を詰め込む必要があり、合格率はどうしても低くなってしまいます。

保育士試験は社会人や主婦の方の受験も多く、保育や福祉分野の勉強が初めての方は特に難しくなってしまうでしょう。

ただ合格科目は3年間免除されるという制度があるので、それを見越して初めから2年計画や3年計画で受験する方もいます。

合格率が低いから難しいと諦めず、少しずつ合格科目を増やしていけば確実に合格に近づけるでしょう。

コンサルタント

現在は年に2回実施されているので以前よりも合格チャンスは増えていますよ!

保育士試験の勉強法

保育士試験は科目数が多く、勉強も大変なのでは?と感じている方も多いでしょう。

ここでは保育士試験の勉強法について独学、スクール、通信講座の3つを紹介します。

自分の性格やライフスタイル、経済的事情に合った勉強法を選びましょう。

独学

独学のメリットは最も低コストで受験ができることです。

テキスト代だけなら約1万ほど、当日の受験料を合わせても資格取得までに3万円内で収まるでしょう。

しかしテキストの選択から勉強のスケジュール立て、わからない点を調べたりと全て自分でしないといけないというデメリットがあります。

コンサルタント

別の仕事をしていて忙しい社会人や保育分野の勉強が初めてといった方は少し難易度が高いかもしれません。

通信講座

通信講座は家に送られてくるテキストや模擬試験をこなして勉強を進めていきます。

在宅で空いた時間に勉強ができたり、受験までのスケジュールを組んでもらえるといったメリットがあります。

コンサルタント

家事や育児のすきま時間に取り組めば合格までたどり着けるので、子育て中の主婦の方にはぴったりですね。

デメリットとしては独学よりはコストがかかってしまうことでしょう。

テキスト代や受講料を合わせて5万円前後のところが多いようです。

スクール

スクールは実際に通学して講師に教えてもらいます。

講師がいるのでわからない点をすぐに質問できたり、対策が難しい実技試験についてプロの講師に直接教わることができるといったメリットがあります。

就職のサポートを行っているところも多く、資格取得後のサポートも充実しているでしょう。

デメリットとしては費用が高いことが挙げられます。

入学金やテキスト代、受講料などで20万前後かかるところが多いようです。

令和2年前期筆記試験はコロナで試験中止!特例措置は?

令和2年4月に実施される予定だった筆記試験が新型コロナウイルス感染症の影響で全都道府県で中止になりました。

そこで特例措置として令和3年、4年の試験において、筆記試験合格科目免除の期間が変更されました。

令和3年の試験では平成31年度(令和元)年度、令和2年度に加えて平成30年の合格科目を免除することができます。

令和4年の試験では令和2年度、令和3年度に加えて平成31(令和元)年度の合格科目を免除することができます。

いずれも受験申請の際に一部科目合格通知書等のコピーの提出が必要です。

コンサルタント

該当する方は受験申請の際に手続きを忘れないよう注意しましょう。
参考:https://www.hoyokyo.or.jp/exam/info1023.html (「令和3年」及び「令和4年」における筆記試験合格科目免除の特例措置について)

保育士資格は一生もの!計画的に受験をして資格取得を目指そう

保育士試験について日程や受験資格、試験内容などを詳しく解説してきました。

保育士試験は合格率が低めですが、数年前から試験が年2回実施されるようになったので合格のチャンスは増えています。

合格科目の免除制度もあるので、計画的に受験をすることがポイントです。

保育士資格は一度取得すれば一生使える資格ですし、特に今は保育士不足でもあるので仕事は見つかりやすい傾向にあります。

自分に合った勉強法や受験ペースで合格を目指し、保育士試験に挑戦しましょう。