保育士は子どもや保護者など多くの人と接する仕事です。
見た目や立ち居振る舞いは保育士としての信頼に直接繋がってくるでしょう。
その中でも服装は人の印象を大きく左右するものなので、保育士の服装選びは非常に重要です。
子どもと遊んだり抱っこをしたりと体を動かすことの多い職業なので、その点にも配慮して服装を選ぶ必要があります。
この記事では保育士として働くにあたってどんな服を着れば良いかわからないという方に向けて保育士の服装選びのポイントについて解説します。
具体的なアイテムの紹介や、季節ごとのコーデのポイント、行事や通勤など場面別での服装選びについても詳しく解説するのでぜひ参考にしてみてください。
保育士の服装選びは大切!
保育士として働く上で、服装選びは非常に大切です。
なぜならきちんとした身なりをしている保育士は、それだけで保護者から「信頼できそう」「誠実そう」と感じてもらえるからです。
いくら普段の保育や仕事ぶりが完璧でも、服装など外見だけの印象で信頼できないと思われてしまってはもったいないですよね。
また保育士の身なりや服装は保育環境の一つでもあります。
保育士は子どものお手本となる存在なので、毎日きちんとした身なりでいることで子どもたちは自然と良い影響を受けることになるでしょう。
保育士
保育士もおしゃれはできる?
保育士も一社会人として身だしなみを整えることは大切です。
身だしなみとはTPOに合わせた清潔感のある装いをするといった、関わる相手への気遣いです。
似たような表現におしゃれという言葉があります。
おしゃれとは自分の好みや流行りを取り入れた装いをすることで、自分目線のものです。
保育士は子どもや保護者など多くの人と関わる仕事なので、毎日全身を自分好みの装いにすることは難しいでしょう。
ただ完全におしゃれを諦めなくても、ヘアアレンジを工夫してみたり好きなデザインのエプロンをつけてみたりとさりげなく好みを取り入れることは可能です。
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保育士の服装選びのポイント
保育士の服装選びは仕事の信頼にも関わる重要な要素であることがわかりました。
では保育士はどんなことに気を付けて服装を選べば良いのでしょうか。
ここでは保育士の服装選びのポイントと保育士が避けるべき服装について解説します。
合わせて保育士と近い仕事の幼稚園教諭の服装についても解説します。
Tシャツとチノパンなど動きやすい服
保育士の服装を選ぶ上で最も重要なポイントは「動きやすい」ことです。
保育士は子どもと一緒に遊んだりお遊戯をしたりと体を動かす場面が多くあります。
子どもが怪我をしそうな時などは即座に動かないといけません。
裾を気にしなくてはならなかったりサイズが合っておらず動きにくかったりすると仕事に支障が出てしまいます。
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家で洗濯できる&すぐに乾く服
家の洗濯機で洗えてなるべくすぐに乾く素材であることも大切です。
保育士は子どものお世話をするので、よだれがついたり給食がこぼれたりと服が汚れてしまうことが多々あります。
クリーニングに出さないといけないような素材の服では洗濯が追いつかなくなるでしょう。
日によっては複数枚汚れることもありますが、家で洗濯ができて乾きやすい服だと翌日着るものがないという事態は避けられます。
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避けるべき服装
保育士は子どもと触れ合うことが多いので安全面に注意をして服を選ぶ必要があります。
反対に保育をする上で危険のある服装は避けないといけません。
ここでは保育士が避けるべき服装について詳しく解説します。
露出が多い服
露出が多い服は保護者から見て軽薄な印象を持たれかねません。
襟ぐりの広いトップスやスカートなどは服が気になって動きも制限されます。
子どもと全力で遊ぶには大きな動きをしても気にならない服装が良いでしょう。
またダメージジーンズもだらしない印象を持たれたり、保育中に子どもが指を引っかけてしまったりする可能性があります。
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装飾が多く派手な服
ボタンやビーズ、スパンコールなどの装飾がついた服装は取れてしまった時に誤飲に繋がる恐れがあります。
他にもファスナーがついている服は子どもの指を噛んでしまうかもしれませんし、紐がついているパーカーは紐が子どもに巻き付いてしまうかもしれません。
また上着にフードがついていると急に後ろから引っ張られたときに首が締まってしまうといった保育士自身の危険もあります。
保育士はなるべく装飾のないシンプルな服装を選ぶことが大切です。
幼稚園教諭の服装のポイントは?
幼稚園教諭の服装のポイントは何でしょうか。
基本的には保育士と同じで、動きやすいといった機能性を重視して服装を選びましょう。
保護者に好印象を持ってもらうため清潔感も大切です。
幼稚園は保育園と違い、夏休みや冬休みなど長期休みがあります。
長期休みは子どもは登園しませんが通勤中や仕事中の姿を保護者や園児が見かけるかもしれません。
子どもが登園しない日もシンプルなオフィスカジュアルなど清潔感のある服装を心掛けましょう。
普段の仕事着の選び方
保育士の服装選びのポイントや避けるべき服装について解説しました。
では保育士の仕事着は具体的にどんなアイテムを選べば良いでしょうか。
ここではアイテムごとに分けて具体例を紹介します。
おすすめのトップス
保育士におすすめのトップスはTシャツやロンT、トレーナーなど動きやすいものです。
仕事中に服が汚れてしまうことが多いので、枚数は多めに用意しておきましょう。
素材は綿100%のものを選ぶとアレルギーのある子どもと触れ合う時も安心です。
綿の服は繰り返し洗濯しても毛玉ができにくいというメリットもあります。
柄や色味は園の決まりに合わせて選び、決まりがない場合は雰囲気に合わせて選ぶのが無難です。
雰囲気がわからない場合は無地やワンポイントなどシンプルなデザインのものを用意しておくと良いですね。
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ジャージ禁止の園も?おすすめのズボン
ズボンはジャージやチノパンなど動きやすいものがおすすめです。
より家庭的な環境で保育を行えるようにするため、ジャージを禁止している園もあります。
その場合はジャージ以外の動きやすいズボンを選びましょう。
ストレッチの効いたジーンズやスキニーは体にフィットしながらも動きやすいのでおすすめです。
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おすすめのエプロン
エプロンは頭からすっぽりとかぶるタイプがおすすめです。
かぶるタイプは紐がほどけてしまう心配がないですし、背中やお尻まで覆うことができます。
大きなポケットがついているものはハンカチやティッシュ、その他保育中に必要な物を入れておけるので便利です。
かわいいキャラクターのエプロンをつけることで保育の導入に使えたり、子どもとの会話のきっかけになったりするのでおすすめです。
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おすすめの小物
トップス、ボトムス、エプロンと紹介してきました。
ここからはその他、保育士におすすめの小物について紹介します。
帽子やヘアアクセ
外遊びや遠足など外に出る機会の多い保育士は帽子は必需品です。
つばの広いものは日差しを遮るのに便利ですが、あまり広すぎると視界が狭くなってしまいます。
子どもの様子をきちんと見られるつばの広さのものを選びましょう。
ヘアアクセは飾りが取れてしまわないよう、シュシュやかわいいカラーのヘアゴムがおすすめです。
靴や靴下
歩いたり走ったり動くことの多い保育士の靴は、履き慣れたスニーカーをおすすめします。
紐靴の場合はほどけてしまわないように二重で結ぶと安心です。
上履きはバレエシューズやスリッポンなど脱ぎ履きしやすいものが便利です。
乳児クラスでは上履きではなく靴下で過ごす園が多いでしょう。
靴下は夏はくるぶし丈、冬はあったか素材など季節に合わせて快適なものを選びましょう。
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季節ごとのコーデのポイント
保育士におすすめのアイテムについて具体的に紹介してきました。
季節によっても服装の選び方は変わってきます。
ここでは季節ごとの保育士のコーディネートのポイントについて解説します。
春
過ごしやすい気候ですが意外と紫外線が強いのでUVカットの薄手の上着があると便利でしょう。
保育士は常に動いているので私服よりは薄着でも大丈夫です。
5月ごろには半袖Tシャツに上着を着て、気温に合わせて脱ぎ着できるようにすると良いでしょう。
夏
熱がこもってしまわないように接触冷感の服や、汗をかきやすいので吸湿速乾の服がおすすめです。
外遊びや水遊びの紫外線対策には帽子やアームカバーが必須でしょう。
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秋
朝夕と日中の温度差が大きい時期なので、日中は半袖で過ごしていても夕方には急に冷え込むことがあります。
春よりも少し分厚めの上着やカーディガンを用意しましょう。
10月ごろまでは紫外線も強いのでUVカットの上着など紫外線対策にも気を付けましょう。
冬
保育園は空調を整えているので室内では厚着しすぎると汗ばむことがあります。
室内ではヒートテックにロンT、または普通のインナーにトレーナーなど厚着をしないようにし、戸外ではダウンやフリースなど暖かい上着を羽織るようにしましょう。
ユニクロ?しまむら?仕事着はどこで買う?
保育士の具体的な仕事着について紹介してきました。
では紹介したような保育士の仕事着はどこで買えば良いのでしょうか。
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夏は吸湿速乾性能のエアリズムのインナーやTシャツを選べば快適ですし、冬は吸湿発熱機能のヒートテックを着れば厚着をしないですむので動きが妨げられません。
他にもストレッチ素材のスキニーやジーンズ、様々な柄のUTなど保育士が仕事着にできそうな商品がお手頃価格で購入できます。
また、低価格で何でも売っているしまむらは保育士の味方です。
Tシャツやジャージはもちろん、プールで使えるラッシュガードや冬用のもこもこのルームソックスまで揃います。
かわいいキャラクターエプロンも比較的安価で購入可能です。
行事や研修時の服装の選び方
保育士の仕事着は動きやすさや安全性を重視したアイテムを選べば良いことがわかりました。
では保育園の行事の日や外部の保育研修に参加するときの服装はどうすれば良いのでしょうか。
普段の保育とは違う場なのでそれぞれTPOに合わせた服装を選ぶ必要があります。
ここでは入園式や卒園式、保育参観、研修の3点に分けて解説します。
入園式や卒園式
入園式や卒園式はフォーマルな場なのでスーツを着用しましょう。
入園式はホワイトやベージュなど明るめのスーツ、卒園式は黒やグレーなど暗めのスーツにすると良いでしょう。
あくまで主役は子どもなのでデザインはシンプルなのものが無難です。
スカートの場合は丈が短すぎないように注意し、素足ではなくストッキングを着用します。
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保育参観
保育参観は普段の保育の様子を見てもらう場なので、Tシャツにジャージなどいつも着ている仕事着にしましょう。
参観後に保護者の前に立って話したり懇談があったりする場合もあるので、服にしわやほつれがないかなど清潔感にはより注意が必要です。
園によっては参観日や懇談会の服装はスーツでなど指定がある場合もあるので、事前確認をして園の方針に従いましょう。
研修
保育研修に参加する時の服装は研修の内容に合わせて選びましょう。
講義形式で座って話を聞くタイプの研修の場合はスーツか、オフィスカジュアルにします。
上はシンプルなトップスにカーディガン、下は長めの丈のスカートやパンツ、靴はパンプスなどがおすすめです。
ダンスや運動など実技を伴う研修の場合はスキニーとスニーカーなど動きやすい服装で参加しましょう。
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私服でOK?通勤服の選び方
保育士は通勤中の姿を保護者や子どもに見られることもあります。
通勤中であってもだらしなかったり派手すぎる服装だったりするとマイナスな印象を与えかねません。
ここでは保育士の通勤服の選び方について通勤手段別に紹介します。
電車通勤
電車通勤の場合は園についてから仕事着に着替えることになるでしょう。
通勤服は清潔感のあるオフィスカジュアルが無難です。
シンプルなカットソーやブラウスにパンツやスカートなどがおすすめです。
電車通勤の場合は駅や駅から園までの道中で保護者や子どもと出くわすことがよくあります。
露出が多すぎないか、デザインが奇抜すぎないかなど社会人として落ち着いた服装ができるよう心掛けましょう。
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必ず確認しておき、周りの保育士の服装も参考にしながら通勤服を選びましょう。
車通勤
車通勤の場合は仕事着のまま通勤することが多くなるでしょう。
着替えの時間がいらないので園に到着後すぐに仕事に取り掛かることができます。
研修に参加するなど外出の予定がある場合はシンプルなブラウスとパンツなど着替えを忘れずに持って行きましょう。
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ポイントを押さえて服装を選び、信頼される保育士になろう!
保育士は仕事の性質上、動きやすさや安全面に注意して服装を選ぶことが大切です。
仕事用の服を購入するときは保育を行いやすいか、子どもと触れ合うときに危険がないかといった視点に立って選ぶようにしましょう。
またTPOに合ったきちんとした身なりをしていることは保育士としての信頼にも繋がります。
常に保護者や子どもたちから見られているという意識を持ち、清潔感のある服装を心掛けましょう。
仕事上の機能性を重視しながらも、好きなキャラクターのエプロンをつけるなど好みのアイテムを身につけることで毎日の仕事のモチベーションを上げていきましょう。