3歳児クラスの10月の月案を考えるポイントや参考にできる文例をまとめました。
文例は、ねらい、内容、環境構成および援助や配慮、家庭との連携、健康・安全・食育、保育士等の連携、反省・自己評価の7つの項目に分けて紹介します。
「どんなことを書けば良いかわからない」「文章が思いつかない」など月案作成で悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
3歳児・10月の月案を考えるポイント
すっかり秋めいて気持ちの良い気候になる10月は、好きな遊びを思う存分楽しむのにぴったりの季節です。
3歳児クラスでも戸外遊びや散歩を通して秋の自然に触れながらいろいろな経験をしていきたいですね。
友達との関わりも活発になってくるので、場面に合った言葉の使い方を知らせるなど仲介をしながら一緒に遊ぶ楽しさを感じられるようにしていきましょう。
落ち葉やどんぐりなどの自然物の大きさや色、匂いなどに気付けるような声かけや環境づくりを意識してみると子どもたちの新たな発見に繋がるかもしれません。
朝夕と日中の気温差が大きくなる時期なので、服装を調節したり手洗いうがいの習慣をつけたりと、健康に気を付けて過ごしていきましょう。
コンサルタント
前月の子どもの姿
まずは前月の子どもの姿の文例を紹介します。
- 気温差が大きく、鼻水や咳をしている姿が見られた。
- 友達と一緒にマット運動やリレーに挑戦し、元気に体を動かして遊んでいた。
- 身近な大人の行動や自分が経験したことを取り入れたごっこ遊びを楽しむ姿が見られた。
【3歳児・10月】ねらいの文例
3歳児クラスの10月のねらいの文例を養護と教育に分けて紹介します。
【3歳児・10月】養護の文例
- 気温の変化に気を付けながら快適に生活できるようにする。
- 生活の流れに見通しを持ち、落ち着いて過ごせるようにする。
【3歳児・10月】教育の文例
- 友達と一緒に様々な動きに挑戦し、体を動かすことを楽しむ。
- 秋の自然物に親しみを持ち、興味や関心を広げる。
【3歳児・10月】活動内容の文例
3歳児クラスの10月の活動内容の文例を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【3歳児・10月】生活の文例
生命の保持
- 朝夕と日中の気温差に応じて衣服を調節しながら健康に過ごす。
- 戸外から帰った後は手洗いうがいをする習慣をつける。
情緒の安定
- 生活に見通しを持ち、できることは自分ですることで安定して生活する。
- 挑戦したことや頑張ったことを認めてもらい、喜びを感じる。
【3歳児・10月】遊びの文例
健康
- 様々な用具や遊具を使って全身を使った遊びをする。
- 脱いだ服を畳んだり着替え袋に片付けたりする。
人間関係
- 友達と一緒にイメージを膨らませながらごっこ遊びをする。
- 異年齢児と交流し、いろいろな友達と遊ぶことを楽しむ。
環境
- 身近な秋の自然を見つけ、触れたり集めたりして遊ぶ。
- 物の大きさや色、形などについて興味を持つ。
言葉
- 生活や遊びで必要な言葉を知り、使おうとする。
- 物語の内容が分かり、自分なりに想像をしながら楽しむ。
表現
- 友達と一緒に季節の歌を歌ったりリトミックをすることを楽しむ。
- のりやはさみ、折り紙などで指先を使って製作をする。
【3歳児・10月】環境構成および援助と配慮の文例
3歳児クラスの10月の環境構成および援助と配慮を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【3歳児・10月】生活の文例
生命の保持
- 気温や体調、活動量に応じて衣服の調節が必要であることに気付けるよう声をかけていく。
- 正しい手洗いうがいの仕方を描いたポスターを手洗い場に貼っておく。
情緒の安定
- 自分でできたことをしっかりと褒め、意欲へ繋げていく。
- 子どもの頑張りを言葉にして認めることで自信を持てるようにする。
【3歳児・10月】遊びの文例
健康
- 鉄棒やマットなど運動用具を配置する際は十分なスペースを取って安全に遊べるようにする。
- 「半分こにしてね」と声をかけながら服の畳み方を知らせ、難しい子どもにはさりげなく手助けしながら自分でできるよう援助していく。
人間関係
- 子どもの持っているイメージに沿った言葉をかけることで、ごっこ遊びを十分に楽しめるようにしていく。
- 運動会を通して経験した異年齢児の関わりを発展させられるよう、運動会ごっこをできるスペースや小道具を用意しておく。
環境
- 戸外で見つけたものを集められるよう、カップや袋を用意しておく。
- 遊びや生活の中で大きさや色、形を意識できるような声かけをしていく。
言葉
- 保育士が率先して挨拶する姿を見せることで、状況に応じて正しい言葉を使うことができるようにする。
- 興味に合った絵本を読み聞かせできるよう、子どもと一緒に絵本ルームで絵本を選ぶ機会を作る。
表現
- 親しみやすい歌やリズミカルな曲を取り入れて、伸び伸びと表現を楽しめるようにする。
- 製作の内容に応じて机や画板の配置を工夫し、集中して取り組めるようにする。
【3歳児・10月】家庭との連携の文例
家庭との連携の文例を紹介します。
- 気温差で体調を崩しやすいので、健康状態について密に連絡を取り合う。
- 薄手の上着など調節しやすい衣服を準備してもらう。
- 運動会を通して成長した姿を伝え、子どもの育ちを共に喜び合えるようにする。
【3歳児・10月】健康・安全・食育の文例
健康・安全・食育の文例を紹介します。
- 気温や体調に合った服装ができているかに気を配り、必要に応じて声をかけていく。
- 散歩へ出かける際は交通ルールをわかりやすく伝え、安全への意識を高める。
- 芋掘りを通して旬の食材へ興味を持つ。
【3歳児・10月】保育士等の連携の文例
保育士等の連携の文例を紹介します。
- 運動用具や遊具で遊ぶ際には保育士が見守る位置を決めておき、安全に配慮していく。
- 遠足のルートや時間配分などを他のクラスの保育士と話し合っておく。
- 保育参観の内容や当日の進め方について確認しておく。
【3歳児・10月】反省・自己評価
反省・自己評価を記入する際のチェックポイントを紹介します。
- 戸外から帰った後は自分から手洗いうがいをする習慣がついているかどうか。
- 運動会の経験を基にして遊びを発展させたり異年齢児と一緒に遊んだりすることができたか。
- 好きな遊びを見つけ、友達と一緒に楽しむことができたか。
文例を参考に3歳児・10月の月案を作成しよう
3歳児クラスの10月の月案作成に参考にできる文例を紹介しました。
過ごしやすい季節になるので、戸外遊びや自然との触れ合い、製作や音楽遊びなど好きな遊びを十分に楽しみたいですね。
戸外遊びでは安全面に十分配慮をしながら、伸び伸びと体を動かして遊べるよう見守っていきましょう。
保育計画を立てる際はクラスの子どもたちの様子を思い浮かべながら、どんな保育をしていきたいか考えてみましょう。
月案の文章に悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した文例を参考にしてみてくださいね。