【3歳児・9月】月案の書き方&文例を紹介!ねらいや環境構成、援助、食育など

【3歳児9月】月案の例文集~”ねらい”や"環境構成”など~

3歳児クラスの9月の月案を考えるポイントや参考にできる文例をまとめました。

文例は、ねらい、内容、環境構成および援助や配慮、家庭との連携、健康・安全・食育、保育士等の連携、反省・自己評価の7つの項目に分けて紹介します。

「どんなことを書けば良いかわからない」「文章が思いつかない」など月案作成で悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。

3歳児・9月の月案を考えるポイント

9月に入ると少しずつ過ごしやすい気候の日が増え、戸外で体を動かして遊ぶ機会が多くなります。

友達と一緒に運動遊びをしたり、秋の草花や虫を探したりと季節の移り変わりを感じながら楽しく過ごしていきたいですね。

3歳児クラスから本格的に運動会に参加するという園も多いかもしれません。

当日はおうちの人が見に来てくれることを伝え、行事のイメージや期待感を持って練習に取り組めるようにしていきましょう。

しばらくは厳しい残暑が続くので、子どもたちの様子を見ながら活動の合間には十分な水分補給と休息をはさみ、ゆったりと過ごせるよう心掛けましょう。

コンサルタント

9月の3歳児クラスの特徴を捉え、月案を作成していきましょう。

前月の子どもの姿

まずは前月の子どもの姿の文例を紹介します。

  • 遊びの途中に「喉が渇いた」「ちょっと休憩する」と言って自分から水分補給をしたり体を休めたりする姿があった。
  • プール遊びではワニ泳ぎなど水の中で動物の真似をして動いて全身を使って遊びを楽しんでいた。
  • 保育室で飼育しているクワガタに興味を持ち、観察したり霧吹きをかけて世話をしたりしていた。

【3歳児・9月】ねらいの文例

3歳児クラスの7月のねらいの文例を養護と教育に分けて紹介します。

【3歳児・9月】養護の文例

  • 夏の疲れや気温の変化に気を付けて心身ともに安定した生活を送れるようにする。
  • 生活リズムを整え、できることは自分でしようとする。

【3歳児・9月】教育の文例

  • 友達と一緒に体を動かして遊ぶ楽しさを味わう。
  • 身近な自然を見たり触れたりして親しみを持つ。

【3歳児・9月】活動内容の文例

3歳児クラスの7月の活動内容の文例を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。

【3歳児・9月】生活の文例

生命の保持

  • 活動と休息のバランスに留意し、健康的な生活を送る。
  • 疲れた時には落ち着いた環境でゆっくりと過ごし、体を休める。

情緒の安定

  • 思いを丁寧に受け止めてもらい、自信を持って活動に取り組む。
  • 園生活の流れを把握し、見通しをもって生活する。

【3歳児・9月】 遊びの文例

健康

  • 運動用具を使って体を伸び伸びと動かして遊ぶ。
  • 活動の後は汗の始末や手洗いうがいをしようとする。

人間関係

  • 友達と一緒に簡単なルールを守りながら遊ぶ。
  • 行事を通じて年配の方との関わりや触れ合いを楽しむ。

環境

  • 身近な植物や虫に親しみを持ち、見たり触れたりする。
  • 秋の自然に興味を持ち、季節の移り変わりに気付く。

言葉

  • 保育士や友達に見たことや感じたことを言葉で伝えたり、相手の話を聞いたりする。
  • 絵本や紙芝居を友達と一緒に見て、感想や気付いたことを話してやり取りする。

表現

  • 友達と一緒にリズムに合わせて歌ったり踊ったりする。
  • 自分なりのイメージを持って描いたり作ったりすることを楽しむ。

【3歳児・9月】環境構成および援助と配慮の文例

3歳児クラスの7月の環境構成および援助と配慮を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。

【3歳児・9月】生活の文例

生命の保持

  • 朝夕の気温差に気を付け、体調の変化が見られたときは適切な対応を取るようにする。
  • 汚れた時にすぐに着替えられるよう、子どもが取り出しやすい場所に着替え袋を出しておく。

情緒の安定

  • 自分の思いを安心して出せるよう、明るくて穏やかな雰囲気づくりをする。
  • 朝の会で一日の流れを説明することで見通しを持って安心して過ごせるようにする。

【3歳児・9月】遊びの文例

健康

  • 思い切り体を動かして遊べるよう、子どもの意欲を大切にしながら手を添えたり励ましたりして自信を持って取り組めるようにしていく。
  • 正しい手洗い、うがいの仕方がわかるように手洗い場にポスターを貼っておく。

人間関係

  • 遊びに必要な決まりや約束事をその都度わかりやすく説明し、ルールを守って遊ぶ大切さを感じられるようにする。
  • 敬老の日についてわかりやすく説明し、感謝の気持ちを持てるようにする。

環境

  • 秋の自然に興味が持てるよう、図鑑や絵本を取り出しやすい場所に置いておく。
  • 子どもが気づいたことや発見したことに共感するとともに他児にも知らせ、興味を深めていけるようにする。

言葉

  • 子どもが話すことに共感し、伝わることの嬉しさが感じられるようにする。
  • 絵本を読むスピードや声の強弱を工夫し、物語の展開に期待を持ちながら楽しめるようにする。

表現

  • お遊戯の曲はリズムやメロディー、歌詞などに留意しながら子どもが親しみやすいものを選ぶ。
  • 自分の好きな素材や用具を使って製作できるよう様々な色や種類のものを揃え、取りやすいように並べておく。

【3歳児・9月】家庭との連携の文例

家庭との連携の文例を紹介します。

  • 夏の疲れが出やすい時期なので、家庭でも睡眠や食事など生活リズムを整えることを意識してもらう。
  • 運動会への取り組みを送迎時や掲示板で伝え、家庭でも励ましたり褒めたりしてもらって自信に繋げられるようにする。
  • 敬老の日の行事について知らせ、祖父母の参加をお願いする。

【3歳児・9月】健康・安全・食育の文例

健康・安全・食育の文例を紹介します。

  • 残暑が続くので水分や休息を十分にとり、熱中症予防に努める。
  • 運動用具や運動場の点検を行い、安全に体を動かせるようにする。
  • 苦手な食材を少しでも食べられるような声かけや環境作りをしていく。

【3歳児・9月】保育士等の連携の文例

保育士等の連携の文例を紹介します。

  • 子どもの様子や体調の変化を共有し合い、適切な対応をとれるようにしておく。
  • 行事の役割分担や準備について話し合い、スムーズに行えるようにする。
  • 戸外遊びでは子どもの位置や遊び方について保育士同士声を掛け合い、安全に配慮していく。

【3歳児・9月】反省・自己評価

反省・自己評価を記入する際のチェックポイントを紹介します。

  • 生活リズムを整えながら健康に過ごすことができたか。
  • 友達と一緒に思い切り体を動かして遊ぶ楽しさを感じられたか。
  • 秋の自然に興味を持ち、探したり触れたり観察したりして親しみを持つことができたか。

文例を参考に3歳児・9月の月案を作成しよう

3歳児クラスの9月の月案作成に参考にできる文例を紹介しました。

季節が変わり園での生活習慣も変化する9月は、一人ひとりの気持ちを優しく受け止めながら安心して過ごせる環境を作ることが大切です。

3歳児クラスから本格的に参加する園も多い運動会や敬老の日などの行事は、丁寧に導入を行い、期待感を持って参加できるよう意識しましょう。

保育計画を立てる際はクラスの子どもたちの様子を思い浮かべながら、どんな保育をしていきたいか考えてみましょう。

月案の文章に悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した文例を参考にしてみてくださいね。