【3歳児・12月】月案の書き方&文例を紹介!ねらいや環境構成、援助、食育など

【3歳児12月】月案の例文集〜”ねらい”や”環境”など

3歳児クラスの12月の月案を考えるポイントや参考にできる文例をまとめました。

文例は、ねらい、内容、環境構成および援助や配慮、家庭との連携、健康・安全・食育、保育士等の連携、反省・自己評価の7つの項目に分けて紹介します。

「どんなことを書けば良いかわからない」「文章が思いつかない」など月案作成で悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。

3歳児・12月の月案を考えるポイント

つんとした冷たい空気に本格的な冬の訪れを感じる12月は、クリスマスやもちつき大会、お正月休みなどわくわくするイベントが目白押しです。

3歳児クラスでも普段の保育の中で行事にまつわる歌や絵本を取り入れながら、12月ならではの楽しい雰囲気を味わって過ごせるよう活動を考えていきましょう。

友達と誘い合いながら一緒に遊ぶ姿が増えてきますが、同時にトラブルも多くなる時期かもしれません。

トラブルの際には保育士が仲介をしながら、友達と仲良く遊ぶにはどうすれば良いかを一緒に考えていけると良いですね。

また風邪や感染症が流行り始める時期なので毎朝の健康観察を丁寧に行い、一人ひとりの顔色や様子に気を配って見守ることが大切です。

コンサルタント

12月の3歳児クラスの特徴を捉え、月案を作成していきましょう。

前月の子どもの姿

  • 戸外で元気に体を動かして遊び、遊びの後は保育士に声をかけられて手洗いうがいをしていた。
  • 自分の思い通りにならずトラブルになることもあるが、鬼ごっこや中当てドッジボールなどルールのある遊びを楽しむ姿が見られた。
  • 木の実の大きさや葉っぱの色など気付いたことを保育士や友達に話し、遊びの中で季節を感じながら過ごしていた。

【3歳児・12月】ねらいの文例

3歳児クラスの12月のねらいの文例を養護と教育に分けて紹介します。

【3歳児・12月】養護の文例

  • 感染症対策に気を付けながら、室内外の環境を整え健康に過ごせるようにする。
  • 冬の生活の仕方がわかり、自分から身の回りのことをしようとする。

【3歳児・12月】教育の文例

  • 友達と一緒に簡単なルールを守りながら遊ぶ楽しさを感じる。
  • 身近な自然や行事を通して季節を感じながら過ごす。

【3歳児・12月】活動内容の文例

3歳児クラスの12月の活動内容の文例を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。

【3歳児・12月】生活の文例

生命の保持

  • 衛生的な環境の中で健康に気を付けて過ごす。
  • 体調の異変に気付き、保育士に伝えようとする。

情緒の安定

  • 安心できる環境の中で、友達を意識しながら生活する。
  • 季節の行事に興味を持ち、期待感を持って過ごす。

【3歳児・12月】遊びの文例

健康

  • 戸外で様々な動きを楽しみながら体を思い切り動かして遊ぶ。
  • 健康を意識して手洗いうがいなどの風邪予防に取り組む。

人間関係

  • 友達と一緒に遊ぶ中で、簡単なルールや決まりを理解して守ろうとする。
  • 気の合う友達と関わって遊んだり、一緒にいる心地良さを味わう。

環境

  • 空気の冷たさなど自然の変化に気付き、冬の訪れを感じる。
  • 身近にある遊具や素材を遊びに取り入れ、自分なりに工夫しながら遊ぶ。

言葉

  • 遊びや生活の中で自分の思いを言葉で伝えたり、友達の話を聞いて相手の気持ちに気付いたりする。
  • 年末年始の挨拶の仕方を知り言葉にしていく。

表現

  • 音楽に合わせて簡単な楽器を鳴らす楽しさを感じる。
  • 様々な素材を使って作ったり遊んだり、保育室に飾ったりすることを楽しむ。

【3歳児・12月】環境構成および援助と配慮の文例

3歳児クラスの12月の環境構成および援助と配慮を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。

【3歳児・12月】生活の文例

生命の保持

  • 空気が乾燥しないよう、加湿器で適切な湿度を保っておく。
  • 一人ひとりの体調に気を配り、気温や活動内容に合わせて衣服を調整するよう声をかけていく。

情緒の安定

  • 子どもたちが安心した気持ちで過ごせるよう和やかな雰囲気を作る。
  • 季節の絵本や歌を取り入れたり壁面を飾ったりして、行事に期待感を持ちながら過ごせるようにする。

【3歳児・12月】遊びの文例

健康

  • 保育士も一緒に体を動かしながら遊び、楽しさに共感したり体が温かくなることを感じられるような声かけをしたりする。
  • 手洗いうがいの仕方など健康に関する絵本を読むことで自分から意識して過ごせるようにする。

人間関係

  • ルールのある遊びでは必要に応じて保育士が入って仲介しながら、友達と一緒に楽しく遊ぶためにルールがあることに気付けるようにしていく。
  • 友達と同じ遊びをしたり一緒にいることを楽しめるよう、スペースや玩具を十分に用意しておく。

環境

  • 風の冷たさや吐く息の白さに気づけるような声掛けをして、季節の変化を感じられるようにする。
  • 木の実や落ち葉などの自然物を自由に遊びに取り入れられるよう、カップに分類して置いておく。

言葉

  • 友達同士のトラブルでは保育士が仲立ちとなって双方の思いを丁寧に聞き、適切な言葉を知らせたり補ったりしながらどうすれば良いかを一緒に考えていく。
  • 絵本や紙芝居を通じて年末年始の挨拶や風習を伝えていく。

表現

  • 季節の歌やリズミカルな曲を選び、鈴やカスタネットなど簡単な楽器を用意しておく。
  • 一人ひとりの発想を大切にしながらのびのびと表現できるよう声をかけたり必要に応じて手助けしたりする。

【3歳児・12月】家庭との連携の文例

家庭との連携の文例を紹介します。

  • 正しい生活リズムや手洗いうがいの習慣が感染症の予防に繋がることを伝え、家庭でも意識して過ごしてもらう。
  • 防寒具はフードがなく着脱しやすいものを用意してもらい、必ず記名してもらうようお願いする。
  • 年末年始の休日や過ごし方についてお知らせし、子どもとゆっくり触れ合って過ごしてもらえるよう伝える。

【3歳児・12月】健康・安全・食育の文例

健康・安全・食育の文例を紹介します。

  • 室内外の温度差や湿度に気を付けて感染症の予防に努める。
  • 室内でも体を動かして遊べるよう、危険な箇所がないか確認しておく。
  • 旬の食材や行事食を通して季節を感じられるようにする。

【3歳児・12月】保育士等の連携の文例

保育士等の連携の文例を紹介します。

  • インフルエンザなどの感染者が出た場合の対処法や出席停止日数などを確認しておく。
  • 行事の役割分担や当日の進め方について話し合い、子どもたちが楽しんで参加できるようにする。
  • ツリーの準備やお正月飾りを出すタイミングを決めておく。

【3歳児・12月】反省・自己評価

反省・自己評価を記入する際のチェックポイントを紹介します。

  • 一人ひとりの体調に配慮しながら活動をしたり、変化が見られた時は適切に対応することができたか。
  • 寒さに負けず、戸外に出て体を動かして遊ぶことを楽しむことができたか。
  • 季節の行事を楽しみにしながら過ごし、行事や文化に興味を持てるような活動ができたか。

文例を参考に3歳児・12月の月案を作成しよう

3歳児クラスの12月の月案作成に参考にできる文例を紹介しました。

12月ならではの楽しいイベントを十分に楽しめるよう、普段の活動や園全体の行事を計画していきたいですね。

感染症が流行りだす時期なので、保育室の衛生管理や手洗いうがいなどの予防には十分留意して過ごすことが大切です。

保育計画を立てる際はクラスの子どもたちの様子を思い浮かべながら、どんな保育をしていきたいか考えてみましょう。

月案の文章に悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した文例を参考にしてみてくださいね。