【3歳児・6月】月案の書き方&文例を紹介!ねらいや環境構成、援助、食育など

【3歳児・6月】月案の書き方&文例を紹介!ねらいや環境構成、援助、食育など

3歳児クラスの6月の月案を考えるポイントや参考にできる文例をまとめました。

文例は、ねらい、内容、環境構成および援助や配慮、家庭との連携、健康・安全・食育、保育士等の連携、反省・自己評価の7つの項目に分けて紹介します。

「どんなことを書けば良いかわからない」「文章が思いつかない」など月案作成で悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。

3歳児・6月の月案を考えるポイント

梅雨入りを迎える6月は、室内での活動が多くなります。

3歳児クラスでは室内で楽しめる運動遊びや体操を取り入れて、体を動かす機会を積極的に作っていきたいですね。

湿度や気温が高くなるので、体を動かした後は水分補給や着替えをして健康に過ごせるよう配慮しましょう。

また、梅雨ならではの自然に親しめるような活動も取り入れていきたいですね。

梅雨をテーマにした絵本や歌を楽しんだり、実際に外へ出てカエルやカタツムリを探したりして、子どもたちの興味を広げていきましょう。

食中毒や感染症が発生しやすい時期なので、室内の衛生管理には十分注意が必要です。

コンサルタント

6月の3歳児クラスの特徴を捉え、月案を作成していきましょう。

前月の子どもの姿

まずは前月の子どもの姿の文例を紹介します。

  • 保育士と触れ合ったり会話したりすることを楽しみながら落ち着いて生活していた。
  • 毎日同じ流れで生活することで、身の回りの準備や始末の仕方が身についてきた。できないところは保育士に「できない」「手伝って」と言いに来ていた。
  • 友達の遊びを真似たり誘い合ったりしながら、追いかけっこや砂場でのケーキ屋さんごっこを楽しんでいた。

【3歳児・6月】ねらいの文例

3歳児クラスの6月のねらいの文例を養護と教育に分けて紹介します。

【3歳児・6月】養護の文例

  • 梅雨時期の衛生環境や健康面に注意し、元気に過ごせるようにする。
  • 一人ひとりの気持ちに丁寧に応え、安定した信頼関係を築く。

【3歳児・6月】教育の文例

  • 保育士や友達と過ごすなかで、自分の好きな遊びを十分に楽しむ。
  • 梅雨時期の身近な自然物に触れ、興味を広げていく。

【3歳児・6月】活動内容の文例

3歳児クラスの6月の活動内容の文例を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。

【3歳児・6月】生活の文例

生命の保持

  • 室内を清潔に保ち、健康で快適に過ごせるようにする。
  • 一日の生活に見通しを持ち、身の回りのことを自分でしようとする。

情緒の安定

  • 一人ひとりの思いを優しく受け止めることで、安心して自分の気持ちを表現できるようにする。
  • 好きな遊びを十分に楽しみ、充実感を持って過ごす。

【3歳児・6月】遊びの文例

健康

  • 歯磨きの大切さを知り、丁寧にしようとする。
  • 室内外で体を動かして遊び、体の使い方を知る。

人間関係

  • 異年齢児と関わったり触れ合ったりして遊ぶことを喜ぶ。
  • 玩具や用具の貸し借りの仕方や順番を守って遊ぶ大切さを知る。

環境

  • 梅雨時期の身近な植物や生き物を探したり触れたりして興味を持つ。
  • 砂遊びや泥遊びを楽しみ、様々な感触を味わう。

言葉

  • 挨拶や返事など生活や遊びに必要な言葉を知り、使おうとする。
  • 自分の思いや考えを自分なりの言葉で伝えようとする。

表現

  • 季節の歌を歌って梅雨に親しみ、表現する楽しさを感じる。
  • 自分なりにイメージしながら粘土遊びを楽しむ。

【3歳児・6月】環境構成および援助と配慮の文例

3歳児クラスの6月の環境構成および援助と配慮を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。

【3歳児・6月】生活の文例

生命の保持

  • 保育室や玩具をこまめに消毒したり空気清浄機を使用したりして、衛生的な環境を整える。
  • 自分でしようとする姿を褒め、必要に応じてやり方を知らせたり手伝ったりしていく。

情緒の安定

  • 落ち着いた環境で子どもの話をゆっくりと聞き、気持ちに共感したり寄り添ったりすることで安心感を持てるようにする。
  • 好きな遊びを少しずつ発展させながら継続して楽しめるように、使えそうな素材や用具を用意しておく。

【3歳児・6月】遊びの文例

健康

  • 歯磨きの大切さを感じられるような絵本を選んでおく(『はみがきだいすき』『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』)。
  • 運動遊びでは、様々な体の動かし方を試せるようにいろいろな動きを取り入れていく。

人間関係

  • 保育士が間に入りながらいろいろな友達と関われるようにし、異年齢児間の繋がりを広げていく。
  • 友達同士の貸し借りの場面では「貸して」「どうぞ」のやり取りだけでなく、まだ使っている時は「あとでね」と答えることなど、貸し借りの仕方や言葉の選び方を伝えていく。

環境

  • 園庭で見つけた植物や生き物を一緒に観察したり、図鑑や絵本で調べたりして興味を広げていく。
  • 砂遊びや泥遊びでは「さらさら」「ぐちょぐちょ」「べちゃべちゃ」など感触に気付けるような声をかけていく。

言葉

  • 自分で言いにくい時は保育士が励ましたり一緒に言ったりして、挨拶や返事ができるように援助していく。
  • 伝えようとしている時は十分に待ったり発言を周りの友達に紹介したりして、自分で伝える嬉しさを感じられるようにする。

表現

  • 梅雨の時期に合った歌を選んでおく(『かたつむり』『ながぐつマーチ』)
  • 楽しんで取り組む姿を大切にしながら、子どもの発想を褒めたり面白さに共感する声かけをしたりする。

【3歳児・6月】家庭との連携の文例

家庭との連携の文例を紹介します。

  • 湿気が多く感染症が流行りやすい時期なので、生活習慣や衛生面の管理に気を付けてもらう。
  • 活動が活発になり汗をかいたり汚れたりすることが増えるので、着替えを多めに用意してもらうよう掲示板やお便りで知らせていく。
  • 健康診断や歯科検診の結果を知らせ、必要に応じて受診してもらう。

【3歳児・6月】健康・安全・食育の文例

健康・安全・食育の文例を紹介します。

  • 食中毒や感染症が発生しやすい時期なので、手洗いうがいや消毒を徹底する。
  • 室内で過ごす日が増えるので改めて危険な箇所や死角を確認し、安全な環境を整えておく。
  • 園庭で育てている夏野菜の成長を見て、食に興味を持つ。

【3歳児・6月】保育士等の連携の文例

保育士等の連携の文例を紹介します。

  • 準備物が必要な活動では、保育士間で役割分担をしてスムーズに活動できるようにする。
  • 保護者からの連絡事項を保育士間で共有し、同じ対応ができるようにする。
  • 歯科検診や健康診断の時間や順番を確認しておく。

【3歳児・6月】反省・自己評価

反省・自己評価を記入する際のチェックポイントを紹介します。

  • 梅雨時期の衛生管理に気を付け、元気に過ごすことができたか。
  • 好きな遊びを十分に楽しみ、充実感を持って過ごすことができたか。
  • 梅雨ならではの自然に触れ、興味を持つことができたか。

文例を参考に3歳児・6月の月案を作成しよう

3歳児クラスの6月の月案作成に参考にできる文例を紹介しました。

梅雨時期の自然を見たり触れたりしながら、子どもたちの興味関心を広げていきたいですね。

虫歯予防デーには絵本や歌を通して歯の大切さを伝え、丁寧な歯磨き習慣が身につくようにしましょう。

保育計画を立てる際はクラスの子どもたちの様子を思い浮かべながら、どんな保育をしていきたいか考えてみましょう。

月案の文章に悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した文例を参考にしてみてくださいね。