3歳児クラスの11月の月案を考えるポイントや参考にできる文例をまとめました。
文例は、ねらい、内容、環境構成および援助や配慮、家庭との連携、健康・安全・食育、保育士等の連携、反省・自己評価の7つの項目に分けて紹介します。
「どんなことを書けば良いかわからない」「文章が思いつかない」など月案作成で悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。
3歳児・11月の月案を考えるポイント
日に日に秋が深まってくる11月には、身近な自然に親しみながら活動的に過ごしている子どもたちの姿が見られることでしょう。
3歳児クラスでは友達との関わりが深まり、誘い合って一緒に遊ぼうとする姿が見られるかもしれません。
必要に応じて友達との関わりを仲介したり、子どもの興味に合わせて環境を整えたりしながら遊びを発展させられるよう援助していきましょう。
またこの時期には作品展を行う園もあるかもしれません。
子どもたちそれぞれが自分なりの表現を楽しみ、製作する楽しさや満足感を味わえるようにしていきたいですね。
冬に向けて寒くなっていきますが、なるべく動きやすい薄着を心掛け、体を十分に動かして元気に過ごしていきましょう。
コンサルタント
前月の子どもの姿
まずは前月の子どもの姿の文例を紹介します。
- 友達を誘い合ってかけっこやかくれんぼをしたり工作をしたりすることを楽しんでいた。
- 遊びの中で思いを上手く伝えられずトラブルになる時もあるが、時計の針を目安に玩具の貸し借りをしようとする姿も見られてきた。
- 園庭で見つけた落ち葉や小枝を遊びに取り入れ、集めたものを友達と見せ合ったりごっこ遊びをしたりしていた。
【3歳児・11月】ねらいの文例
3歳児クラスの11月のねらいの文例を養護と教育に分けて紹介します。
【3歳児・11月】養護の文例
- 季節の変わり目の体調に気を付けながら健康に過ごせるようにする。
- 自分の気持ちを保育士や友達に伝え、安心感を持って過ごす。
【3歳児・11月】教育の文例
- 友達と一緒に活動し、関わって遊ぶ楽しさを感じる。
- 秋の自然物に触れ、遊びの中に取り入れることを楽しむ。
【3歳児・11月】活動内容の文例
3歳児クラスの11月の活動内容の文例を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【3歳児・11月】生活の文例
生命の保持
- 一人ひとりの体調を把握し、快適な室内環境を整える。
- 手洗いうがいの大切さを理解し、丁寧に行おうとする。
情緒の安定
- 思いを十分に受容することで、自信を持って過ごせるようにする。
- 友達との関わりの中で安心して自分の思いを伝える。
【3歳児・11月】遊びの文例
健康
- ジャンプする、しゃがむなど様々な動きを取り入れ、全身を思い切り動かして遊ぶ。
- 鼻水が出たら自分でかみ、清潔にしようとする。
人間関係
- 保育士や友達と一緒にルールを守りながら遊ぶことを楽しむ。
- 友達同士でイメージを共有しながら遊ぶ楽しさを味わう。
環境
- 秋の自然物に積極的に触れ、遊びに取り入れようとする。
- 製作を通して様々な素材に触れ、はさみやのり、ペンなど道具の使い方を知る。
言葉
- 絵本や紙芝居の内容に興味を持ち、イメージを膨らませる。
- 遊びの中で友達とやり取りすることを楽しんだり、自分の気持ちを言葉で伝えようとしたりする。
表現
- 友達と一緒に歌ったり、簡単なリズムで体を動かしたりする。
- クレヨンや絵具を使って経験したことを表現することを楽しむ。
【3歳児・11月】環境構成および援助と配慮の文例
3歳児クラスの11月の環境構成および援助と配慮を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【3歳児・11月】生活の文例
生命の保持
- 快適に過ごせるよう、窓の開け閉めやカーテン、エアコンで室温を調節する。
- 手洗いうがいを一緒に行いながら風邪予防の大切さや丁寧な仕方を伝えていく。
情緒の安定
- 手を繋ぐなどスキンシップをとることで、安心して自分の思いを出せるようにしていく。
- 子どもの様子に合わせて仲介しながら、自分の気持ちを友達に伝えたり友達の気持ちを受け入れたりする経験ができるようにする。
【3歳児・11月】遊びの文例
健康
- 楽しみながら体を思い切り動かして遊べるよう子どもの興味に合わせて縄跳びやフープ、ボールなどを用意しておく。
- 鼻水が出ていたら知らせ、かみ方を伝えることで清潔を保てるようにする。
人間関係
- 複数人でできるルールのある遊びを選び、必要な物を用意しておく。
- 子どものイメージを汲み取りながら必要に応じて言葉を補い、ごっこ遊びの楽しさを感じられるようにしていく。
環境
- 秋の自然物への興味が深まるよう、見やすい場所に図鑑を出しておく。
- はさみなどの道具を使う際は毎回正しい使い方を分かりやすく伝え、安全に使用できるようにする。
言葉
- 落ち着いて絵本を見られるよう、座る場所などを配慮する。
- 自分の気持ちを伝えようとする姿を見守ると共に、友達の話を聞くことの大切さも伝えていく。
表現
- 一人ひとりの表現を認め、音楽に合わせて表現する楽しさに共感していく。
- 製作ではできた時の喜びに共感し、満足感を味わえるようにしていく。
【3歳児・11月】家庭との連携の文例
家庭との連携の文例を紹介します。
- 手洗いうがいの大切さを伝え、家庭でも習慣づけてもらえるようにする。
- 子どもが自分で脱ぎきしやすいよう、着脱しやすい衣服を用意してもらう。
- 作品展に向けての取り組みを掲示板や連絡帳などを通して伝え、楽しみにしてもらえるようにする。
【3歳児・11月】健康・安全・食育の文例
健康・安全・食育の文例を紹介します。
- 手洗いうがいの大切さを繰り返し知らせ、風邪予防に努める。
- 暖房や加湿器の点検や掃除を行い、いつでも使えるようにしておく。
- 食事の前後には作ってくれた人に感謝しながら挨拶をする大切さを伝える。
【3歳児・11月】保育士等の連携の文例
保育士等の連携の文例を紹介します。
- 風邪が流行りだす時期なので、一人ひとりの体調や様子を保育士間で共有しておく。
- 子ども同士の関わり方や遊び方など新たに発見したことや成長が見られた際には、保育士間で報告し合い把握する。
- 作品展に向けて、役割分担やクラスごとのスペースなどを確認しておく。
【3歳児・11月】反省・自己評価
反省・自己評価を記入する際のチェックポイントを紹介します。
- 自分から手洗いうがいをしたり鼻をかんだりして、清潔にしようとする姿が見られたか。
- 遊ぶ中で友達とやり取りをしたり、イメージを共有しながら同じ遊びをすることを楽しんでいたか。
- 園庭で拾った自然物を遊びに取り入れながら自然に親しんで遊んでいたか。
文例を参考に3歳児・11月の月案を作成しよう
3歳児クラスの11月の月案作成に参考にできる文例を紹介しました。
秋ならでは自然物を遊びに取り入れたり、友達と一緒に遊ぶ楽しさを十分に感じられるような活動を取り入れていきたいですね。
気温の低い日が増えてくるので、衣服の調節や手洗いうがいなど、健康に気を付けて過ごしていきましょう。
保育計画を立てる際はクラスの子どもたちの様子を思い浮かべながら、どんな保育をしていきたいか考えてみましょう。
月案の文章に悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した文例を参考にしてみてくださいね。