4歳児クラスの7月の月案を考えるポイントや参考にできる文例をまとめました。
文例は、ねらい、内容、環境構成および援助や配慮、家庭との連携、健康・安全・食育、保育士等の連携、反省・自己評価の7つの項目に分けて紹介します。
「どんなことを書けば良いかわからない」「文章が思いつかない」など月案作成で悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
4歳児・7月の月案を考えるポイント
7月に入ると多くの保育園では水遊びやプールなど夏らしい遊びが始まります。
4歳児クラスではプールや水遊び、ボディペインティングなど伸び伸びと楽しめる夏の遊びを取り入れていきたいですね。
活動前には約束事の確認をして、安全への意識を育んでいくことも大切です。
また梅雨が明けて気温の高い日が多くなるため、園庭にパラソルなどで日陰を作ったり活動の合間に休憩時間を作ったりするなど熱中症への対策が必要です。
夏季特有の生活の仕方を知り、身の回りのことを自ら進んで行うことができるような関わりを意識していきましょう。
コンサルタント
前月の子どもの姿
まずは前月の子どもの姿の文例を紹介します。
- 遊びに夢中になると水分を摂ることを忘れてしまうこともあったが、こまめに声をかけることで自分からお茶を飲みに行くことが増えていた。
- 友達の姿や言葉に関心を持って遊ぶことが増え、一緒に活動する楽しさを感じていた。
- 友達と一緒に音楽に合わせて踊ったりリトミックをしたり体を動かして楽しく遊んでいる姿が見られた。
【4歳児7月】月のねらいの文例
4歳児クラスの7月のねらいの文例を養護と教育に分けて紹介します。
【4歳児7月】養護の文例
- 夏季の衛生や体調管理に留意し、快適に過ごせるようにする。
- 静と動の活動のバランスに気を付け健康的な生活を送れるようにする。
【4歳児7月】教育の文例
- 様々な夏の遊びを、友達や保育士と一緒に楽しむ。
- 遊びを楽しみながら自分なりに試したり表現したりする。
【4歳児7月】活動内容の文例
4歳児クラスの7月の活動内容の文例を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【4月7月】生活の文例
生命の保持
- 活動と休息のバランスに留意しながら元気に過ごす。
- こまめな水分補給や衣服の調整を行いながら夏の気候の中でも快適な生活を送る。
情緒の安定
- 一人一人の気持ちを受け止めてもらい、安心して話したり表現したりする。
- プール遊びの支度など夏季特有の生活の仕方を身につけて自信を持って生活する。
遊び
健康
- 夏の生活の仕方がわかり自分でしようとする。
- プールの中で様々な動きをすることを楽しむ。
人間関係
- 友達と一緒に遊びながら物の貸し借りの仕方や順番などを知る。
- プール遊びでのルールを理解し、安全に気を付け約束事を守って遊ぼうとする。
環境
- 園庭の畑で育てている野菜を観察したり水やりをしたりする。
- 夏の自然現象に興味関心を持つ。
言葉
- 自分の経験したことや感じたことを保育士や友達に伝え、やり取りすることを楽しむ。
- 日常生活や遊びに必要な言葉の使い方を知り、自ら言おうとする。
表現
- 様々な曲に合わせ、友達と同じ動きをして表現する楽しさを味わう。
- 自分なりのイメージを持って七夕の製作することを楽しむ。
環境構成および援助と配慮
4歳児クラスの7月の環境構成および援助と配慮を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【4歳児7月】生活の文例
生命の保持
- 自由に休息や水分補給ができるように、園庭にパラソルで日陰を作り水筒を置いておく。
- 活動の静と動のバランスが取れるように、気温や日差しを考慮に入れて遊びの設定をしていく。
情緒の安定
- 安心して自分の思いを表現できるように子どもの思いに寄り添った声掛けや関わりを意識する。
- 自分でしようとする気持ちを大切にし、様子に応じてやり方を知らせたりできたところはしっかりと褒めるようにする。
【4歳児7月】遊びの文例
健康
- プールの準備を自分でできるように、着替える場所やプールバックの置き場所を整えて動線をわかりやすくしておく。
- 様々な動きを楽しめるようプール遊びで使える玩具を用意しておく(ビート板、浮き輪、フープ、ボール等)。
人間関係
- 子ども同士のやり取りを見守りながら、必要に応じて仲介をしたり適切な伝え方について知らせていく。
- プールでは約束事を守らないと危険であることを伝え、活動前には必ず安全に遊ぶためのルールを確認する。
環境
- 自然現象に興味を持てるよう、機会を捉えて雷や夕立、虹などに目を向ける時間を作る。
- 発見した気持ちに共感したり、一緒に図鑑で調べたりして興味関心を深められるようにする。
言葉
- 子どもが話そうとしている時は十分に待つことで、話をしっかり聞いてもらえる喜びを感じられるようにする。
- 言葉で思いを伝えることが苦手な子どもの場合は、静かな環境に移動して話を聞いたり保育士が言葉を補ったりしていく。
表現
- 七夕のイメージを持って製作ができるよう、七夕の歌を歌ったり絵本や紙芝居を用意しておく。
- 子どもが作ったものを保育室に飾り、満足感が持てるようにする。
【4歳児7月】家庭との連携の文例
家庭との連携の文例を紹介します。
- 暑さから疲れやすくなるので、睡眠や食事など夏の健康管理に気を付けてもらう。
- プールカードの記入をお願いし、子どもの健康状態を共有できるようにする。
- 子どもが園で挑戦していることや楽しんでいることを伝え、保護者に子どもの興味関心を知ってもらう。
【4歳児7月】健康・安全・食育の文例
健康・安全・食育の文例を紹介します。
- 一人一人がきちんと水分補給をしているか、休息を取っているかを常に確認し、熱中症にならないよう注意する。
- プールの消毒や水位に気を付け安全に遊べるようにする。
- 夏ならではのメニューや園庭で作った野菜を食べる経験を通して食への興味が高まるようにする。
【4歳児7月】保育士等の連携の文例
保育士等の連携の文例を紹介します。
- プール遊び中の監視役の保育士の配置について話し合い、スムーズかつ安全に活動を行えるようにする。
- 体調などの理由でプール遊びができない子どもの過ごし方を決めておき、保育士間で連携を取れるようにする。
- 栄養士や調理員と話し合い、園庭で収穫した野菜を給食で食べられるようにしてもらう。
【4歳児7月】反省・自己評価の文例
反省・自己評価を記入する際のチェックポイントを紹介します。
- 活動の合間にこまめに水分を摂りに行ったり、汗を拭いたりして熱中症に気を付け快適に過ごすことができたか。
- プール遊びでの約束事を守りながら、十分に体を動かしてプール遊びを楽しむことができたか。
- 友達に自分の思いを伝えたり、友達が話すことに耳を傾けたりしながらやり取りをすることを楽しめていたか。
文例を参考に4歳児・7月の月案を作成しよう
4歳児クラスの7月の月案作成に参考にできる文例を紹介しました。
4歳児のプール遊びでは浮き輪やビート板などを用いて水の中での様々な動きを楽しんでみましょう。
夏本番の季節を元気に過ごせるよう、熱中症の危険をしっかりと伝え自ら進んで休息を取ったり水分補給ができるよう援助していくことが大切です。
保育計画を立てる際はクラスの子どもたちの様子を思い浮かべながら、どんな保育をしていきたいか考えてみましょう。
月案の文章に悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した文例を参考にしてみてくださいね。