1歳児クラスの2月の月案を考えるポイントや参考にできる文例をまとめました。
文例は、ねらい、内容、環境構成および援助や配慮、家庭との連携、健康・安全・食育、保育士等の連携、反省・自己評価の7つの項目に分けて紹介します。
「どんなことを書けば良いかわからない」「文章が思いつかない」など月案作成で悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1歳児・2月の月案を考えるポイント
まだまだ寒い日が続く2月ですが、雪遊びや氷遊びなど冬ならではの遊びを楽しむにはぴったりの季節です。
1歳児クラスでも雪や氷を見たり触れたりする機会を作り、冬を感じながら過ごしていきたいですね。
戸外に出る際には、厚着しすぎたり汗をかいてそのままにしたりすることのないよう、活動内容や子どもの様子に合わせて衣服の調節を行いましょう。
節分には園児みんなで豆まきを楽しむ園が多いかもしれません。
1歳児クラスでは豆の誤飲を防ぐため、カラーボールや新聞紙を丸めたもので代用するなど工夫すると良いでしょう。
引き続き感染症対策には十分留意し、室温・湿度の管理や玩具の消毒などを徹底していくことが大切です。
コンサルタント
前月の子どもの姿
まずは前月の子どもの姿の文例を紹介します。
- できることが増えてきて「できた」「全部食べた」など保育士に嬉しそうに報告する姿が見られた。
- 保育士や友達と一緒に凧あげや絵合わせカードなどの正月遊びを楽しんでいた。
- 絵本や生活の中の言葉や動きを真似ながらごっこ遊びをすることに興味を持ち始めていた。
【1歳児・2月】ねらいの文例
1歳児クラスの2月のねらいの文例を養護と教育に分けて紹介します。
【1歳児・2月】養護の文例
- 衛生的で安全な環境の中で、寒い時期を元気に過ごせるようにする。
- 応答的な関わりを喜び、安心感を持って生活を送れるようにする。
【1歳児・2月】教育の文例
- 簡単な身の回りのことを自分なりにやってみようとする。
- 保育士や友達と一緒に簡単な言葉のやり取りをしながらごっこ遊びを楽しむ。
【1歳児・2月】活動内容の文例
1歳児クラスの2月の活動内容の文例を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【1歳児・2月】生活の文例
生命の保持
- 室温や湿度が整えられた快適な環境の中で健康に過ごす。
- 鼻水が出たら保育士に拭いてもらったり一緒に拭いたりして清潔にする心地良さを味わう。
情緒の安定
- 保育士に知らせてもらうことで次の活動がわかり、安心して生活を送る。
- 簡単な身の回りのことを自分で行うことで、達成感を味わう。
【1歳児・2月】遊びの文例
健康
- 暖かい日には戸外に出て、体を十分に動かして遊ぶことを楽しむ。
- 食器に手を添えて食事をしようとする。
人間関係
- 保育士や友達と一緒に絵本や生活の場面を真似てごっこ遊びを楽しむ。
- 友達のしていることに興味を持ち、同じ遊びをしたり関わろうとしたりする。
環境
- 氷や雪、霜を見たり触れたりしながら冬の自然に親しむ。
- 玩具を片付ける場所がわかり、自分で片付けようとする。
言葉
- 絵本を読んでもらい、保育士や友達と一緒に言葉の繰り返しや模倣することを楽しむ。
- 自分の思いや発見を簡単な言葉で伝えようとする。
表現
- 友達と一緒に歌を歌ったり簡単なダンスをすることを楽しむ。
- 様々な素材を使って描いたり作ったりする。
【1歳児・2月】環境構成および援助と配慮の文例
1歳児クラスの2月の環境構成および援助と配慮を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。
【1歳児・2月】生活の文例
生命の保持
- 暖房器具や加湿器は定期的に掃除を行い、衛生面に気を付ける。
- 鼻水を自分で拭こうとしている時は見守り、鼻のかみ方を知らせたり清潔にする心地良さに共感したりする。
情緒の安定
- 次の活動に移る際には事前に言葉で知らせるようにし、安心感を持ってすごせるようにする。
- 自分でじっくり取り組めるよう見守ることを意識し、できた時は達成感や喜びに共感していく。
【1歳児・2月】遊びの文例
健康
- 十分に体を動かして遊べるようボールやフープなどを用意し、保育士が率先して遊びに誘っていく。
- 見本を見せたり繰り返し声をかけたりしながら、食器に手を添える習慣が少しずつ身に付くようにしていく。
人間関係
- 保育士も一緒に遊び、ごっこ遊びの楽しさややり取りする面白さに共感していく。
- 友達の存在を意識できるような声かけをすることで関わりを広げていけるようにする。
環境
- 戸外に出た時には冬の自然に気づけるような声かけをしたり子どもの発見に共感したりしていく。
- 玩具の片付けを遊びの一環として楽しめるような声かけを行っていく。
言葉
- 絵本を基にした簡単な劇遊びを通して、言葉の繰り返しや模倣する楽しさを楽しめるようにする。
- 思いを汲み取りながら丁寧に聞き、言葉で思いが伝わった喜びを感じられるようにする。
表現
- 歌詞に合った振り付けを考え、歌いながら簡単なダンスも楽しめるようにする。
- 毛糸など初めての素材を使う際は、製作に取り掛かる前に眺めたり触ったりして少しずつ親しめるよう工夫していく。
【1歳児・2月】家庭との連携の文例
家庭との連携の文例を紹介します。
- 感染症が流行しやすい時期なので健康状態を丁寧に観察し、連絡帳や口頭で日々の体調について伝え合う。
- 生活発表会に向けての取り組みや子どもの様子を伝え、当日を楽しみにしてもらえるようにする。
- 子どもの成長を感じられるよう、遊びの様子や保育士や友達とやり取りをしている姿を詳しく伝えていく。
【1歳児・2月】健康・安全・食育の文例
健康・安全・食育の文例を紹介します。
- 手洗いうがいや水分補給をしっかり行い、感染症に気を付けて過ごす。
- 戸外の遊具が夜露で濡れている場合は丁寧に拭きとり、安全に遊べるようにする。
- 楽しく食事をする中で簡単なマナーを少しずつ知らせていく。
【1歳児・2月】保育士等の連携の文例
保育士等の連携の文例を紹介します。
- 戸外遊びの際に体調の悪い子どもは室内で過ごせるよう、役割分担をして見守っていく。
- 子どもの遊びや身の回りのことへの取り組みの様子を共有し、共通した援助ができるようにしておく。
- 他クラスの保育士と連携を取りながら、異年齢児と触れ合ったりお世話してもらったりする機会を持つ。
【1歳児・2月】反省・自己評価
反省・自己評価を記入する際のチェックポイントを紹介します。
- 室温や湿度を整え、快適な環境の中で元気に過ごすことができたか。
- 自分でやりたい気持ちを大切にし、十分に見守ったり励ましたりすることでできた時の達成感を味わうことができたか。
- 保育士や友達と一緒に歌ったり踊ったり、全身を使って表現することを楽しめたか。
文例を参考に1歳児・2月の月案を作成しよう
1歳児クラスの2月の月案作成に参考にできる文例を紹介しました。
寒い日が続きますが、感染症対策に気を付けながら元気に過ごしていきたいですね。
身の回りのことを自分でする意欲が高まってくる時期なので、手を出しすぎずにじっくり待つことを意識しながら援助していくことが大切です。
保育計画を立てる際はクラスの子どもたちの様子を思い浮かべながら、どんな保育をしていきたいか考えてみましょう。
月案の文章に悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した文例を参考にしてみてくださいね。