【3歳児・1月】月案の書き方&文例を紹介!ねらいや環境構成、援助、食育など

【3歳児1月】月案の例文集〜”ねらい”や”環境”

3歳児クラスの1月の月案を考えるポイントや参考にできる文例をまとめました。

文例は、ねらい、内容、環境構成および援助や配慮、家庭との連携、健康・安全・食育、保育士等の連携、反省・自己評価の7つの項目に分けて紹介します。

「どんなことを書けば良いかわからない」「文章が思いつかない」など月案作成で悩んでいる保育士の方は、ぜひ参考にしてみてください。

3歳児・1月の月案を考えるポイント

新年がスタートし、園内には久しぶりに登園した子どもたちの元気な声が響き渡っていることでしょう。

3歳児クラスの子どもたちは年末年始を振り返り、自分の経験を保育士や友達に話すことを喜んでいるかもしれません。

1月の保育では凧あげやこま回しなど簡単なお正月遊びを取り入れ、伝統的な遊びに親しむ機会を作りたいですね。

またこの時期は来月に行う生活発表会に向けての練習を始める園が多いかもしれません。

まずは子どもたちの好きな絵本や歌を用いたごっこ遊びや表現遊びから入り、楽しみながら練習を進められるよう計画していきましょう。

寒い日が続くので引き続き感染症対策に気を付け、個々の体調を丁寧に見守っていくことが大切です。

コンサルタント

1月の3歳児クラスの特徴を捉え、月案を作成していきましょう。

前月の子どもの姿

まずは前月の子どもの姿の文例を紹介します。

  • 手洗いうがいの習慣がつき、自ら積極的に行う姿が見られた。
  • 友達と誘い合って遊ぶが、相手の思いを受け止められなかったりルールの共有ができていなかったりしてトラブルになることが多々あった。
  • 友達と一緒に音楽に合わせて踊ったり歌ったりすることを楽しんでいた。

【3歳児・1月】ねらいの文例

3歳児クラスの1月のねらいの文例を養護と教育に分けて紹介します。

【3歳児・1月】養護の文例

  • 室内外の安全や衛生に留意して、寒い冬を健康に過ごせるようにする。
  • 生活リズムを整え、身の回りのことを進んでしようとする。

【3歳児・1月】教育の文例

  • ルールや約束事を守りながら遊ぶ楽しさを感じる。
  • 友達と一緒に様々な表現をすることを楽しむ。

【3歳児・1月】活動内容の文例

3歳児クラスの1月の活動内容の文例を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。

【3歳児・1月】生活の文例

生命の保持

  • 一人ひとりの体調を丁寧に把握してもらい、元気に過ごす。
  • 自分でできることを喜び、健康的な生活習慣を身に付ける。

情緒の安定

  • 生活リズムを整え、安定して生活する。
  • 自分の思いを保育士に受け止めてもらい、安心感を持って過ごす。

【3歳児・1月】遊びの文例

健康

  • 寒さに負けず戸外に出て思い切り体を動かして遊ぶ。
  • 自分で気付いて衣服の調節を行おうとする。

人間関係

  • ルールを守りながら友達や保育士と一緒にお正月遊びをすることを楽しむ。
  • 友達と一緒に遊ぶ中で、自分と相手の考えが違うことに気付く。

環境

  • 冬の自然に興味を持ち、観察したり遊びに取り入れたりする。
  • お正月の歌や遊びを楽しみながら伝統行事に親しむ。

言葉

  • 保育士や友達に自分の経験したことを話したり、友達の話を聞いたりする。
  • 自分の気持ちを言葉で表現しようし、受け止めてもらう喜びを感じる。

表現

  • 友達と一緒に身近な動物や絵本の登場人物になりきって遊ぶ。
  • 音楽やリズムに合わせて楽器を鳴らしたり歌を歌ったりすることを楽しむ。

【3歳児・1月】環境構成および援助と配慮の文例

3歳児クラスの1月の環境構成および援助と配慮を生活(生命の保持、情緒の安定)と遊び(五領域)に分けて紹介します。

【3歳児・1月】生活の文例

生命の保持

  • 個々の健康観察を丁寧に行い、変化が見られた時には症状に応じて適切に対応する。
  • 身の回りのことを自分でする喜びを感じられるよう十分に見守り、励ましたり褒めたりしていく。

情緒の安定

  • 徐々に園生活のペースを取り戻せるよう、休み明けはゆったり過ごせる活動を設定する。
  • 子どもの思いを受け止め、寄り添ったり安心できる言葉をかけることで自分の気持ちを安心して表せるようにする。

【3歳児・1月】遊びの文例

健康

  • 保育士が率先して戸外遊びに誘い、遊びを盛り上げることで寒い中でも十分に体を動かして遊べるようにする。
  • 戸外に出る前に自分でジャンパーやスモックを着られるよう、動線を考えて置いておく。

人間関係

  • 一緒に遊びながら遊び方を知らせたり他児を誘ったりして、友達同士で楽しめるよう援助していく。
  • トラブルが起こった際は怪我のない程度に見守り、お互いの思いを代弁しながら自分と相手の考えの違いに気付けるよう仲立ちしていく。

環境

  • 冬の自然に興味が持てるよう、霜柱や雪、氷などの自然現象が見られた時には戸外に出て観察したり触ったりできる機会を作る。
  • こま回しや凧あげ、けん玉など子どもが楽しめそうなお正月遊びを用意し、保育士が遊び方を伝えることで興味や意欲を持てるようにする。

言葉

  • 年末年始の休み中に経験したことを話せるような機会を作る。
  • 子どもが自分の気持ちを話しやすい雰囲気を作り、話をゆっくり聞くようにする。

表現

  • 保育士も一緒に身近な動物や絵本の登場人物になりきって遊び、全身を使って表現する楽しさに共感していく。
  • 簡単な楽器を用意し、リズム打ちがしやすい曲を選んでおく(『おもちゃのチャチャチャ』『ミッキーマウスマーチ』など)。

【3歳児・1月】家庭との連携の文例

家庭との連携の文例を紹介します。

  • 健康に過ごすため、生活リズムを整えることの大切さを伝える。
  • 感染症の流行状況を掲示板で知らせ、家庭でも予防や早期発見に努めてもらう。
  • 生活発表会への取り組みや練習の様子を伝え、家庭でも励ましたり褒めたりしてもらう。

【3歳児・1月】健康・安全・食育の文例

健康・安全・食育の文例を紹介します。

  • 定期的に窓を開けて空気の入れ替えを行い、感染症の予防に努める。
  • 戸外に出る際には風の強さや地面の凍結箇所などを確認し、安全に配慮して遊べるようにする。
  • おせち料理や七草がゆなど伝統的な料理を通して食に興味を持つ。

【3歳児・1月】保育士等の連携の文例

保育士等の連携の文例を紹介します。

  • 園内の感染症の流行状況を把握し、共通の対応ができるようにしておく。
  • 凧あげをする場合は安全に遊べるよう他クラスと話し合って時間帯をずらす。
  • 生活発表会のプログラムや各クラスの出し物について話し合い、計画的に準備を進めていく。

【3歳児・1月】反省・自己評価

反省・自己評価を記入する際のチェックポイントを紹介します。

  • 生活リズムを整え、できることは自分でしながら充実感を持って過ごすことができたか。
  • 自分の気持ちや経験したことを自分なりの言葉で伝える喜びを感じることができたか。
  • お正月ならではの遊びや食に触れ、日本の伝統文化に親しむことができたか。

文例を参考に3歳児・1月の月案を作成しよう

3歳児クラスの1月の月案作成に参考にできる文例を紹介しました。

今月はお正月にちなんだ遊びや冬の自然に興味を持てるような活動取り入れていきたいですね。

休み明けは体調を崩したり気持ちが不安定になる子どもがいるので、個々の様子を丁寧に観察しながらゆったりと過ごせるよう心掛けましょう。

保育計画を立てる際はクラスの子どもたちの様子を思い浮かべながら、どんな保育をしていきたいか考えてみましょう。

月案の文章に悩んだときは、ぜひ本記事で紹介した文例を参考にしてみてくださいね。